編集長ブログ

韓流ドラマのこと

まだ陥って1年にもなっていないが、私は「韓流ドラマフリークである」と、断言してもいい。昨年のコロナ禍の夏、「いまNetflixの韓流ドラマにハマっている」と、友人から来たラインがきっかけだ。『愛の不時着(2019-20)』から始まり、『梨泰院クラス(2020)』というドラマが凄いと興奮気味。私はドラマ好きであり、韓流ドラマも好きではあるが、TVの「ながら見派」なので、字幕スーパーのものは敬遠している。毎日忙しくしているので、わざわざネットでドラマや映画を見ることなど考えたこともない。

しかし、昨年はコロナ禍で、仕事が激減していた。時間があった。女優の彼女がすすめるのだから「まあ見てやるか・・・」くらいの気持ちで『梨泰院クラス』を見た。私が今まで見た韓流ドラマとは全く違い、ものすごく新鮮で、面白い。ドラマがずいぶん進化していることに驚いた。次に『愛の不時着』を見た。そして・・・ヒョンビンに恋に堕ちた・・・。

ここからが、私の人生の大きな転機の始まりだ。

たくさんのボーイフレンドができる幸せ

スターの顔を見るだけで、にやけてしまう感覚は、中学生以来。ああ、この歳になって「心が踊る」とは、なんて幸せなことか。ヒョンビンの出ているドラマや映画をあさり、至高の時間に酔いしれた。一通り見終わったあたりで、他の話題のドラマもちょっと見てみる。好きな脚本家や監督でドラマを選ぶこともある。そこで新しいボーイフレンドを見つける。そして彼の映画やドラマをあさり始める。また新しいボーイフレンドに出会う・・・

私の韓流ドラマは「恋する乙女」の心理だ。ファンとして、好きな彼の軌跡を知りたい。どうやって彼は成長してきたのか、彼の演技や演技に対する思考を研究したくなる。そして、ドラマのOSTに目覚めたのも大きな収穫である。韓流ドラマは、音楽なしでは語れないほど、素晴らしい楽曲に溢れている。部屋には好きなアーティストや好きなドラマのOSTが流れるようになった。

ドラマや映画をたくさん見ていると、最初は知らなかった「カメオ出演」の面白さ、他のドラマのオマージュが込められたシーンやセリフの面白さを知り、楽しみがさらに倍増する。キム・スヒョンのことを知り、ヒョンビンの『アルハンブラ宮殿の思い出(2018-19)』を見たあとで、再度『愛の不時着』を見ると、要所要所に遊び心が散りばめられていて、なんて緻密にドラマが作られているのかと感心する。それだけ、韓国ではドラマが人々の生活に密着し、ファンの目が肥えていることを感じた。厳しい目を持つファンをどう喜ばせるか、どう満足させるかの努力がドラマの質を高めているのだ。そのバックアップを国が行なっていることも知った。

私の韓流は、好きな俳優の追っかけ型

私は、自分なりの韓流ドラマの楽しみを謳歌している。基本的には「好きな俳優の追っかけ」で、その間に興味のある作品や、気になる俳優のドラマや映画を挟んで見る。私がときめいた俳優はヒョンビンに始まり、キム・スヒョン、パク・ソジュン、チョン・ヘイン、パク・ボゴム、ソ・イングクと続き(彼らの出演した作品はかなり見ている)、今は完全にユ・アインの虜になっている。もちろん他にも数人の好きな俳優はいるが・・・

自分の好きな韓流ドラマや俳優のことを友人に話し始めると止まらなくなる。迷惑がっているだろうと気がひけるので、そのはけ口としてこの韓流ブログを書くことにした。韓流には、面白い作品やいい作品がたくさんあるが、私には「自分好み」があり、その基準で選択する。大好きな俳優が出ている自分好みのドラマに出会った時はたまらなく幸せになる。今、自分史上一番にあげたい韓流ドラマがユ・アイン が主演した『密会(2014)』である。見終わったばかりで、まだ興奮がさめやらない。『密会』のことを書きたくて、韓流ブログをスタートさせたと言ってもいい。次回はもちろん『密会』を語りたい。


【Textile-Tree/成田典子】