素材の話

2011秋冬コレクション、気になるトレンドは…

2011秋冬コレクション真っ最中!
ミラノコレも終わり、これからパリコレが始まりますが
今シーズンのコレクションはなんか変…
はっきり言えば「中国好み」に偏っているようで
ビジネスとはいえ、「本当にいいの?」
とにかく、トレンドが分析しにくいシーズンでもあります。
もしかして、もうコレクションが放つ「トレンド」というものは
力を持たなくなってしまったのかもしれません。
全体の傾向を見るよりも、「自分の感覚」を研ぎすませて
気になるものをピックアップする事が大切かもしれません。

そういう中でも、気になるトレンドは…
まずこれをご覧ください。
昨年、友人のニットデザイナーさんが「余り毛糸」で編んだものです。
素敵でしょう!

実はこれって、一昔前のお母さん(つまりおばあちゃま)が
よくやっていた事なのです。
余った半端な毛糸は鉤針モチーフを編んでつなげたり
古くなったセーターをほどいて(毛糸が弱っているから)
2本取りにして新たなセーターを編んでくれたものです。
この「グランマ・クラフト」が今シーズンのコレクションでも
ちらちら顔をのぞかせています。
けど、その表現は「いかにもクラフト」というものではなく
フォルムやデザインがとってもモダンです。
「温もり」は引き続き今シーズンも重要な要素ですが
表現は「モダンに」「グラフィック的に」というのがポイントのようです。

下記のサイトでご覧ください
Burberry Prorsum
Paul Smith
Christopher Kane