素材の話

東京国立博物館 特別展『きもの KIMONO』

身震いするくらい素晴らしい展覧会でした。 4月開催予定だった、東京国立博物館の特別展「きもの KIMONO」が、6月30日(火)~8月23日(日)に会期が変更され、現在開催されています。前期・後期に分けての展覧会ですが、私は8月5日に出かけましたが、前期をみなかったのが悔やまれるほど、内容の濃い見応えのある展覧会でした。

コロナ禍のため日時指定の事前予約で、美術館側は“密”を避けるために90分の観覧を希望をしていましたが、「第一会場」の途中であっという間に1時間が過ぎ、少し休憩こそしましたが、「第2会場」を出る頃は、2時間はとうに過ぎていた鑑賞となりました。それだけ時間がかかる展示量と内容です。

きものなどのテキスタイルは、実物を目の前にすると、質感から伝わるオーラが圧倒的に違います。歴史上の素晴らしいきものを、なんども写真で見てはいましたが、実物に近づいてこの目で確かめた織りや刺繍、染めには、想像を超えた美しさと技術の見事さがあり、驚きと感動でため息が止まりません。

↑布クロスのハードカバーの上製本で仕上げられた展覧会図録

展覧会の図録も素晴らしかったです。展覧会では珍しいハードカバーの上製本で、しかも表紙は布クロス。価格も通常の図版と変わらない3,000円ですので、これだけでも買う価値がありますが、編集も生地のクローズアップなどもあり、本当に充実した内容です。

展覧会の終了まで、あとわずかですが、きものの素晴らしさを、数回に分けてブログでもご紹介していきたいと思います。まずは、安土桃山時代の「小袖 白練緯地亀甲檜垣藤雪輪模様」が、なぜ現代にこうして残っているのかを、次回に・・・