![DSC_0123]( https://textile-tree.com/wp-content/uploads/DSC_0123-450x299.jpg)
文化ファッション大学院大学(BFGU)ファッションウィークで
山本耀司さんの特別講演がありました(1月28日)。
パリコレクション前の超忙しい合間を縫っての講演。
「本当はこんな場所で話したくはないのです…」といいながらも
長年一線で活躍している現役クリエーターの
気概を感じさせる刺激的な言葉であふれていました。
自分にとって「抵抗と反抗」がもの作りを続ける
エネルギーとなっているという話から始まり
日本人は便利になってしまった時代に甘やかされ、
どこにいっても同じようなものになっている
「フラット化」を危惧。
同じような店、同じような商品が溢れているだけではなく
カッコイイ男も女も年々減っているのだといいます。
![DSC_0131]( https://textile-tree.com/wp-content/uploads/DSC_01311-450x299.jpg)
インターネット時代になり、
映像でしかものを見ない若者が増えているが、
そういう人がものを作れるのか危機感を覚える。
「コンピューターで見て分かった気になるな!」
「自分の目で見ろ!」「見る力を育てろ!」
見る力がどれだけ大事かを強調したいと力説。
匂いを感じ、肌で感じることの大切さ、
見た気になっているのが、
ものを作る若者にとってはとても危ないのだと。
![DSC_0134]( https://textile-tree.com/wp-content/uploads/DSC_0134-450x299.jpg)
講演の後半は質疑応答の時間となり
この講演の後、ショーを行うロシアやオーストリアの学生などの
質問にも丁寧に答えていました。
「20年後、30年後のファッションはどうなっていると思いますか」
最後に質問した学生に
「勝手にしやがれ!」
という言葉で締めくくり、カッコよく退場。
学生はもとよりファッション業界に関わる人たちの
心に強く響いた講演でした。