編集長ブログ

2022新年おめでとうございます

2020Textile-Tree年賀状/渡辺弘子「浜祭り」部分

風が強く冷たい朝ですが、今年も青空の美しい新年を迎えました。

コロナ禍の生活が2年も続くと、マスクして人に接することや在宅勤務も、当たり前の生活になってしまいました。ますますリアルな人とのコミュニケーションが少なくなっています。

リアルな人とのコミュニケーションは、大変なことも多いですが、それを乗り越えたら、人は強くなり、心が軽くなるということを、この歳になり感じております。だから楽しめることが、随分増えました。自分でもびっくりするオトメな心が芽生えたり、新しいことへの挑戦(というほど大げさではありませんが)もあります。楽しんで仕事をすることもできるようになりました。

それもみな、リアルに一緒に歩んできた仲間や友人、親族のおかげです。ちょっと面倒臭いことや我慢することもありますが、関係を絶たずにつながっていくと、自分がいかに人に助けられながら生きているのかということを実感します。新年に、こういう感謝ができるのも嬉しく感じております。

渡辺弘子「浜祭り」/1998(W112×H131cm)※弓入りH156.5cm
平成10年(1998)に代祝子を務めた渡辺純造。神社で神事を終え、弓打ちのため浜に向かう
渡辺純造の弓打ち。海に放った「悪魔矢」は、みごと遠くへ射られた

2022年のTextile-Treeの年賀状は、弘子姉さんの『浜祭り』です。福井県美浜町早瀬では、正月の1月3日の「浜祭り」に、村の災いを祓い豊漁豊作を祈願して浜で3本の矢を射る「弓打ち」が行われてきました。弓打ちは、1年間村の神事や祭事を司る「代祝子(ほうり)」が行う最後の大役です。神社で神事を終えた代祝子は、それぞれの願いの言葉を唱えて、海に向かい「悪魔矢」を1本、集落の上に向けて「福矢」を2本放ちます。

平成10年(1998)には、弘子姉さんの夫である純造兄さんが代祝子を務めました。この布絵作品は純造兄さんがモデルです。片肌を脱いだ、力強い純造兄さんの弓打ちは本当にかっこよく、惚れ惚れしました。残念なことに、現在は人口減少もあり、行われていませんが、いつか復活して欲しいものです。

たくさんの感謝と、「世界中の笑顔がもっと増えますように」と願いを込めて、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

Textile-Tree/成田典子