素材の話

「島精機」のハイテクで創るニット!

「ジャパン・ベストニット・セレクション」(以下JBKS)にも参加していた
株式会社 島精機製作所」をご紹介します。
島精機さんは「ホールガーメント」の編み機で世界的にも有名なメーカーです。
ご存知のようにホールガーメントニットウェアは
一着まるごとの状態で編み機から直接、立体的に編成される画期的な製品です。

実は「Textile Tree」でも今回の「テキスタイル用語辞典」制作では
島精機さんに大変お世話になっているのです。
JBKSの会場には東京支店長の雑賀(さいか)さんや前澤さんなどもいらして
ホールガーメントのデモンストレーションをされていました。


⬆️前澤さんがホールガーメントの説明をしてくださいました。
天竺ベースですと約52分でこのように編み上がるとのこと!

今回のJBKSには出品されていませんでしたが
島精機さんには「アパレルデザインシステム」という
バーチャルシミュレーションのシステムがあります。
糸や、編み地、デザインなどが
パソコン上で本物そっくりに出来上がる革新的なシステムです。

以前、私もそれを見せて頂き
編み上がった台紙に貼ったスワッチ(実はバーチャル)を
思わず触ってしまい、偽物と知り本当に驚きました。
パソコン上で糸や編み地を拡大していくと
まるで本物を拡大しているように毛羽の状態まで
リアルに出てくるのです。

今回制作中の「テキスタイル用語辞典」でのニットの多くは
この島精機さんのバーチャルな編み地や糸が活躍しています。
その一部をご紹介します。
※これは基本編み地ですが、もちろん複雑なものもたくさんできます。


※上の編み地や糸はコンピューター上で作り出したもので
実際の編み地ではありません。

学校などでもこのシステムを
授業に取り入れているところがあります。
先日支店長の雑賀さんから
この就職難の時代に「アパレルデザインシステム」の
操作ができる学生を優先的に採用したアパレルがあると伺いました。

コストや時間削減のため、何度もサンプルを出すことができず
また、ベテランのニットデザイナーさんが少なくなってきた時代に
糸、ゲージ、編み地、デザインが瞬時に選べ
シミュレーションできる「アパレルデザインシステム」の力は
次世代のニット制作には欠かせないものになってくるかもしれません。

「テキスタイル用語辞典」でも
もうすぐ編み地が出来上がるので楽しみです!