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KOFU(古布)の赤井さんから、
またしても珍しいものを送って頂きました。
一見、豪華な着物を広げているように見えますが
これは反物に右半身、左半身を着物の形に染め抜いたものを
縫い合わせ、1枚の生地にしたものです。
よく見ると、白い線で袖やおくみ、衿の部分を描いているのが
お分かりかと思います。
横幅が約80cm、縦が約1mくらいあります。
実際の着物よりは縮小されていますが
全体のバランスからみると
着物の柄が大きいような気がしますので
柄部分は現物と同じものなのでしょうか。
染めも刺繍も見事で
こんな豪華な着物をどなたが御召しになったのかしら…と。
いつの時代のものかは分かりませんが
かなり柄は、古い時代のような気がいたします。
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![](https://textile-tree.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_0714-381x510-1.jpg)
![](https://textile-tree.com/wp-content/uploads/2020/08/IMG_0712-381x510-1.jpg)
先日、能の衣装を複製した生地を見せて頂きましたが
(これも近々ご紹介します)
この生地も、何かの衣装を複製するために
着物職人さんの手で作られた試作品なのでしょうか。
それとも、素晴らしい作品を作った記念として
その複製をこうして手元に残しておこうとしたのか…
真意は赤井さんもご存知ないようです。
このような豪華な着物作りは
たくさんの職人さんの手によって完成されます。
創案・図案から始まり、絵を描く人、絞りを入れる人、
友禅工程でも型付け、染め、蒸し等の工程を経、
さらに手描き友禅工程をして、装飾工程では
金加工、刺繍等が施されるという具合に
伝統技術を受け継いだ職人さんたちの力で
ようやく絢爛豪華な着物が出来上がります。
しかし、手元から離れてしまえば
自分たちはなかなか見ることはできません。
もしかしたら、匠の技が結集した総合芸術を、
後生のために残しておこうとしたのかもしれません。
そうだとすれは、すごいレプリカです!
【Textile-Tree/成田典子】