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織田ファッション専門学校の「SPA型コラボ」


織田ファッション専門学校が
企業コラボレーションの新しいスタイルを提案しました。
今年で6回目となる広島の大手デニムメーカー
「カイハラ(株)」との「デニムコラボ」を進化させたものです。


・・・プレス発表。左から織田ファッション専門学校の宇佐美校長、
(株)トムの柳田社長、(株)市原の奥田社長、カイハラ(株)の貝原副社長、
学生委員長と副委員長、(株)カラビナ・クリエーションの千々和社長・・・

織田ファッション専門学校とカイハラ(株)との
産学協同コラボレーションのスタートは、
6年前の高速織機から出る廃棄物の「デニムの耳」や
試験反などを使った学生作品の発表でした。
毎年『絆』を大テーマに
「リサイクル」「リユース」をキーワードにした作品が発表され
2010年は「笑い」をコンセプトにした『意心伝心』を提案。
そして今年は『Change the DENIM』をテーマに
SPA型の企業コラボへと発展しました。


・・・今回はユーズドデニムではなく「キレイ目デニム」を使用。
こういう時代だからこそ「きれいなものを提案したい」というのが
コンセプトにあるそうです・・・


・・・バッグやアクセサリーなどの服飾雑貨がプラスされています・・・


・・・バックル使い、デザインなど完成度の高いベルト・・・

企業ではカイハラ(株)に加え、雑貨では「(株)市原」、
販売では「(株)カラナビ・クリエーション」が参入。
「創(デザイン)」「工(制作)」「商(販売)」という考えのもとに
販売することを前提にしたデニムの学生作品の発表となりました。


・・・初披露のアクセサリーは、かなり高評価・・・

「創」では、ディレクションを「マーチャンダイジング専攻科」が、
デザインは「ファッションデザイン科」が担当。
「工」では、パターンを「ファッションテクニカル科」が、
ソーイングを「デザイン科」と「ファッションテクニカル科」が行います。
「商」では、展示・販売を「ファッションビジネス科」が担当します。


・・・今回のデザインのポイントは、同じデザインを違う素材で表現すること。
素材により随分表情が違って見えます・・・


・・・とても素敵なデザインが目に留まり、早速試着。
なかなかいい感じです。驚いたのは展示されている服の安さ。
ケタが間違っているのでは…と思える値段ばかり・・・


・・・とても親切に案内してくださったデザイン科2年の
Oさんとその作品。身につけている洋服もご自分の制作です。・・・

今回の展示会後に販売アイテムが約15型くらいに絞られ
「(株)カラナビ・クリエーション」の店舗で販売。
学生たちはデザインを生み出す苦しみ、
それを形にするまでのスタッフ間のさまざまな葛藤
発表の展示会までまとめあげる苦労
「プレス発表」の緊張感などの過程を経…

今までの発表会はこれで終わりでしたが
今回からは、さらにそれを販売した時に味わうかもしれない
「売れないときの苦しみ」も加わります。

すべてを経験しながら努力して苦しみを乗り越えて
それが歓びにかわっていく!
そういう、経験を味わうのが実践的な勉強になるのだといいます。


・・・織田ファッション専門学校の宇佐美校長。
学生たちにとって「カイハラコラボ」のトップになるのが
ある種の憧れ。企業コラボの頑張りは後輩へクリエーションのDNAを繋ぐ
とてもいい機会になっていると話していました・・・

今回はその第1回。
生産はすべて織田ファッション専門学校が行い
業界初の「専門学校ブランド」としての可能性も秘めており
各方面からの期待も高まっているようです。
今後の展開が楽しみです。