文化学園の文化祭(11月2日〜4日)で
毎年楽しみにしているショーのひとつが
文化学園大学「FUSE(フューズ)」のファッションショーです。
文化学園大学は、新宿校、小平校がありますが
この両校の1年生から3年生までの有志が
演出、モデル、スタイリング、ヘアメイク、照明、映像、
音響、プレスのすべての役割を学生だけで行うものです。
・・・・・今年で32回となるFUSE。
FUSE先輩の応援者もたくさんいらっしゃいます・・・・
・・・・今回のパンフレット。テーマは『EPOCH』・・・・
今回、総合トップの今井梓さん(3年生)と、稲木宥香さん(3年生)に
お話しを伺うことができました。
今年で第32回となるFUSEのショーのテーマは
『EPOCH=忘れがたい瞬間』。
ショーのひとつひとつの瞬間をお客様に楽しんでいただきたいと
ひとつのショーが個性的に完結するように仕上げたといいます。
『れこると』
オープニングは、秋の森をイメージしたメルヘンチックな作品です。
木の実や動物など、ファンタジー溢れる表現は、
FUSEの得意とするところです。
『Guilty』
上品な華やかさと挑発的な大胆さを併せもつ
魅力的な女性をイメージ。
『miss』
「人体×不思議」人体のパーツが自己主張をしたら…
というユニークなテーマ。
グラフィカルな色彩のリュックや洋服が
一瞬で早変わりする“仕掛け”が会場を沸かせていました。
『Alyssum』
アリッサムの花をイメージしたような、フラワーファンタジー。
花盛りから朽ちていく時を経て、本当の美しさが開花するという
コンセプトを、スモーキーパステルの美しい色調で表現。
バルーンスカートの中に詰められた花が
磨りガラスを透かしているようでとても綺麗でした。
『Rummy』
「宇宙人×興奮」いたらいいな、あってみたいなあという、
わくわくドキドキ感を表現。オモチャのようなポップさを
演じるモデルさんも楽しんでいました。
『nada』
チェスのコマをイメージしたような、新しいミリタリースタイル。
モノトーンに赤を効かせたモダンクラシックな表現が新鮮。
『移彩(うつろいろ)』
「四季の移ろい」侘しく儚い日本の四季の移ろいをテーマにした
「和」の作品。四季の花々を柄で表現。
『EPOCH』
神秘的と感じる瞬間、忘れがたい瞬間を…
クチュール的なテクニックと、クリエーションを駆使した
フィナーレを飾る作品。
FUSEは、先輩が後輩の指導をしながらの
「体育会系的ファッション集団」であることが特徴です。
FUSE最上級生の3年生となる
今井梓さんと、稲木宥香さんは、後輩を指導するという初めての体験。
上に頼る人がいない立場ですので、
1年生、2年生のときとはまた勝手が違ったようです。
作品は昨年の11月頃から企画をはじめ、
約1年かけてようやく仕上げました。
放課後の週1〜2回の集まりですが、
制作はそれぞれ以外に自宅でも行います。
FUSEのショーは、文化祭の他に、「進学フェスタ」でも開催されるため
そのための制作も平行して行うといいます。
学校の課題を抱えての別制作ですので、本当に大変だったと思います。
今回は3年生全員が結束して、
自分たちの『EPOCH=忘れがたい瞬間』となるように頑張ったといいます。
その気持ちは多くの人に届いていることでしょう。
・・・・フィナーレではみなさん最高の笑顔を見せてくれました・・・・
FUSEのショーは、「自分たちだけでやり遂げた!」
という気持ちがショーにあらわれ
モデルさんの晴れ晴れとした“笑顔”がいつも印象的で
清々しい気分にさせてくれます。
今年も素晴らしいショーを見せていただき、ありがとうございました。