こんにちは!久都間あゆみです。
先日、二子玉川にある「松本かつぢ資料館」へ
行ってきました。
松本かつぢは中原淳一や内藤ルネと共に、
昭和を代表するイラストレーターの1人です。
(先日、文化学園大学内でも内藤ルネ展が
開催されていましたね!
新刊雑誌『Violetta』にも、
イラストが表紙として使われていました。)
館内にはたくさんの原画が展示されています。
(撮影も可能です!)
松本かつぢ氏のイラストを初めて間近で見て、
そのハッキリした色使いや
女の子の手指の繊細さに感銘を受けました。
そしてなんと、当時の『ひまわり』や『少女の友』を
手に取って読ませていただく事が出来ました!
ずっと夢見ていた少女雑誌を前に、
しばらく読みふけってしまいました。
内藤ルネ企画・創刊の『薔薇の小部屋』。
ルネ自伝でその制作の苦労を読んだ事があったので、
編集後記を読んでクスッと笑ってしまいました。
前回のブログでご紹介した熊井明子さんが、
この『薔薇の小部屋』に
「今、少女雑誌は消えてしまった」というテーマで
エッセイを書かれていました。
「今のティーン向け雑誌は、
少女達を早く大人へ導くための情報を集めたものである。
少女時代特有の感性を育ててくれた
『ひまわり』などのような雑誌は、
なくなってしまった」と……
「カワイイ」文化は様々な人々によって研究され、
多くの解釈がされています。
今、それぞれの表現で
「カワイイ」作品を作るアーティストは
数えきれないほどいるでしょう。
平成の一学生である私が
実際に当時の少女雑誌を読み感じた事は、
戦後の少女達に、夢見る心を与えてくれた
大人達の優しさでした。
そのイラストに、その文章に、
胸をときめかせた少女達に思いをはせ、
なんだかとても嬉しく、
そして少し羨ましくも思いました。
(キャンバス、アクリルガッシュ)
時代を超え、今も人々に愛される
少女雑誌を作り上げたイラストレーター達。
彼らの影響を受け成長した少女達から今、
私は影響を受けています。
少女達を羽ばたかせてくれた
「カワイイ」の始まりは、
確かに日本が誇るべき文化だと感じました。
松本かつぢ氏の代表作である
漫画『くるくるクルミちゃん』は、
アニメ化のプロジェクトが始まっているようです!
資料館ではかつぢ氏の娘様とも
お話させていただけました。
カワイイのルーツを辿りたい方は、
ぜひ一度訪れて
実際にその世界に触れていただきたいと
思います!