アメリカ大統領選挙｜テキスタイル・ツリー

日本でも毎日報道されているように、１１月３日の投票開封日を皮切りにアメリカの大統領選挙は大荒れの状況です。建前はバイデン氏の勝利ほぼ確定ですが、いまだに郵便での投票の開票が完了していない州があります。これはアメリカ合衆国ならではの選挙制度によるもので、基本的に各州の法律に従って開票、集計の仕方が異なるためにおこるものです。日本人にはわかりにくいアメリカの選挙のしくみ↓

https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/presidential-election2020/process/

カギは「郵便投票」「選挙人」アメリカ大統領選のしくみ：日本経済新聞カギは「郵便投票」「選挙人」アメリカ大統領選のしくみ. 米大統領選は3日、全米の各地で投票され、開票が進みました。郵便投票を含めて期日前投票を済ませた有権者は1億人を超えました。 vdata.nikkei.com

州によっては、郵便によって事前に送られた投票が１１月３日まで開けることなくそこから開票しかも３日以降に届いたとしても、有効な消印があればその後も有効などとあり、集計に何日もかかります。今回は特にコロナの影響もあり郵便投票の数がかなり多かったと言われていて、しかも一般的に民主党支持者に郵便投票が多いという傾向があるらしく、そのせいで最初はトランプ優勢だったにもかかわらず、一気にバイデン優勢に傾いた理由のようです。この郵便投票による不正が今問題になっていますが、今のところ具体的な証拠はあがってないようで、一部SNSで拡散されている写真（道端に捨てられた投票用紙の入った袋など）の出所はまったく不明です。

もし本当に不正に疑惑があるのならば、共和党、民主党のいずれの優勢にかかわらず公正に調査して結果を国民に知らせてほしいと思います。

通常は集計が完了しなくても見通しが立った時点で、負けた方が敗戦宣言をして次期大統領が就任前にすでにいろいろと準備（政権移行）を始めるのですが、今回はトランプ大統領が断固として拒んでいるので、この先どういう展開になるのかはまったくわからない状況のアメリカです。

もうひとつ気になったのは、日本のニュースで海外の記事を翻訳したものと思われるものによく誤訳があることです。今回、バイデン氏がトランプ大統領が敗戦を認めないことをどう思うかと聞かれたことに対して”Embarrassement”という言葉を使ったのですが、日本の記事では大々的に”恥ずかしい”と思うと訳してありましたが、これは”当惑してる”とか”困っている”というニュアンスではないかと思います。こういうちょっとした誤訳が大々的に報道されて人々はメディアに扇動されているようにも思えます。

（添付した記事もあくまでも参考です）

⬆️バイデン氏勝利か？と報道されたあとのDurhamダウンタウンの様子。バイデン氏支持者たちによって、何時間も歓声やダンス、車のクラクションが鳴らされました。その様子はこちら↓

https://www.facebook.com/Goa.TextileTree/videos/3422269797861968

一般的な傾向として、バイデン氏支持者の傾向は都市部、若者が多いと言われています。ノースキャロライナはSwing State（どちらに転ぶかわからない激戦区。４年前はトランプ氏の勝利）の一つですが、私の住んでいるトライアングル地帯は大学や病院、ITなどが集中するシリコンバレーのような都市なので、バイデン氏支持者が圧倒的に多いようです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201104/k10012694231000.html

うちのご近所さんのお庭の看板も、すべて”Biden/ Harris”。今回もう一つ話題になったのが、このKamala Harris上院議員が副大統領に当選確実になったことです。アフリカ系アメリカ人の女性がホワイトハウスに入るということで大きな話題に。当初は大統領に立候補してたのですが、資金不足で断念したようです。個人的にはこういう若くて有望な女性が将来アメリカ大統領になって新風を吹き込んでくれたらなぁと思ったりしますが、晴れて副大統領に就任したらその裁量が楽しみです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%B9

カマラ・ハリス – Wikipedia カマラ・デヴィ・ハリス（英語: Kamala Devi Harris 、1964年 10月20日 – ）は、アメリカ合衆国の法律家、政治家。 2017年からカリフォルニア州選出の上院議員を務める。民主党の議員としてアフリカ系アメリカ人女性としては2人目、南アジア系アメリカ人としては初の上院議員を務めている。 ja.wikipedia.org

⬆️この大統領選のキャンペーンや集会がさらにアメリカのコロナ感染率をかりあげたようで全米でうなぎ上り。ノースキャロライナは先日州知事がPhase３をとどめたまま、インドアでの集会人数を２５人未満から１０人未満へ減らして拡散を防ぐとアナウンスしました。この看板はダウンタウンにできたフードホールの案内。まだ行ってませんが、今度チェックしてきまーす！

⬆️選挙の混乱と別世界の平和なご近所。うちの裏庭はリスやうさぎや小鳥の宝庫・・・と思ったら、なんと今年からウッドチャック！が巣を作った模様です。ミニ版のビーバーみたいないでたちなんですが、ひょこっと立って周りの様子をうかがう姿はプレリードッグやミーアキャットのようでめちゃくちゃかわいい。草食で冬眠するらしいです。来年は家庭菜園荒らされちゃうかもしれないけど、かわいくて追い払えなーい！