60年代後半〜80年代初めにかけて
『MEN’S CLUB』『平凡パンチ』『POPEYE』『BRUTUS』『Tarzan』
などで活躍した、石川次郎(編集者・写真右))、
小林康彦(イラストレーター・写真中)、長濱治(写真家・写真左)による
トークイベント「若者よ 史上最強の助っ人エディターH・テラサキこと、
寺﨑 央に続け!」がジュンク堂書店池袋本店で開催されました(2月1日)。
70年代に青春を過ごした人なら、この3人がいかに伝説の人物かは分かるはず。
・・・・寺﨑 央を愛する「テラ本制作委員会」が制作し、
マガジンハウスより2013年11月発行された
『史上最高の助っ人エディター/H・テラサキ傑作選』・・・・
彼らと一緒に同時代を駆け抜けてきた、
2012年この世を去った伝説のエディター寺﨑 央(てらさきひさし)が
魅力いっぱいに語られ、大いに刺激をあたえてもらいました。
編集者であり、ライターであり、時にはイラストも描き写真も撮る。
常に斬新なファッションで魅了する、とてもフォトジェニックな人物。
スタイリストもやり、自らがモデルになりページを作ることもある。
すべてを一人でこなす力がある寺﨑 央の仕事ぶりに
出会った人は度肝を抜かれたといいます。
「タイクツさ」を心から嫌い、常に新しい刺激や面白さを求め続ける男。
行き当たりばったりのハプニングをとてつもなく面白い誌面に作り上げる。
石川次郎さんは「寺﨑 央は文章も書ける編集者ではなく、
編集も分かる物書き」だといいます。
・・・・寺﨑 央の取材ノート。映像的な発想をする人で
スケジュールはもとよりイメージしたこと、
絵コンテなどが書き込まれています・・・・
「サブカルもマーケティングの時代になってしまい、
面白さがなくなった。アナーキーな部分がなくなった」と
長濱治さんが言うように、
刺激や驚き、熱い想いが欠けてしまっている今の時代に
破天荒なパワーを持った寺﨑 央の活動や軌跡はとてもまばゆく写ります。
どこかぬるい今の時代の編集者に
「タイクツさから抜け出して、寺﨑 央に続け!」と、
レジェンドたちから大きなテーマがガツーンと与えられました。