素材の話

2012「JFWインターナショナル・ファッション・フェア(IFF)」Vol-3

JFW-IFFは日本のファッションビジネスにおける最大級の展示会です。
7月展の出展社は国内外で約750社、来場者は3日間で約25,000人。
「アジアから世界へ」をテーマに、アジアファッション連合界(AFF)の
オープニングセレモニーとファッションショーを開催しました。

AFFとは、日本、韓国、中国、シンガポール、タイ、ベトナムの
6カ国が加盟し、自国の生活文化やファッション産業などの相互理解と
相互協力、アジアンファッションの世界発信を目的に活動するもの。
ファッションショーでは、それぞれの国を代表する6人のデザイナーの
クリエーションが披露されました。

アジア諸国からは、109社が出展した最大級のインドパビリオンをはじめインドパビリオンでは
インドネシア、タイ、バングラディシュ、中国、韓国、台湾、香港などが
自国の特徴を生かした製品を出展。


・・・・インドパビリオンでは、ストールや装飾的なサンダル、
バッグ、アクセサリーを展示・・・・


・・・・インドネシアでは伝統素材のイカット(絣)や
バティック(ジャワ更紗)を用いた製品を展示・・・・


・・・・色使いやデザインに民俗衣装的な要素が色濃い
インドネシアのメーカー・・・・


・・・・藍染めのバティック工房・・・・


・・・・バティックや刺繍を華やかな色使いで、
ヨーロピアンテイストにアレンジさせたブランド・・・・

伝統的な織りや柄など、魅力的な伝統技術がありながらも
デザインとしてはまだまだ洗練さに欠けるアジアのメーカーと、
日本のデザイナーのクリエーションやディレクションが
どうコラボできるかが今後のテーマになりそうです。

初出展となったハワイ州産業経済開発観光局がオーガナイズした
10社が集結したハワイパビリオンも注目でした。
ギネスブックに掲載された「世界一大きなアロハシャツ」の展示や、
ミスハワイが来場し、ハワイアンファッションをアピールするなど
州を挙げてのPR。
アジア諸国をはじめ、自国の伝統文化を大切にしたファッション産業が
世界に向けてこれからどう伸びていくのかに関心が高まります。