早いもので今日から2月ですね!
トラッド熱が高まる中で、おすすめの2冊のご紹介です。
ファッションの流れも持続可能な「サスティナビリティ」に向かい
「英国調トラッド」が2011秋冬のトレンドに本命視されています。
英国調といっても、60年代や70年代のアイビーやトラッドを
経験したのは団塊世代や、その前後世代。
今はトラッド素材もトラッドアイテムも、よくわからない人が大半です。
『英国の流儀BRITISH STYLE』
『英国の流儀Ⅱ TRADITIONAL FASHION』
林 勝太郎 (朝日新聞社)は
「英国トラッドとは何か」を知ることはもちろん
素材やアイテムの産地や歴史なども
現場を訪ねてリアルに面白く綴った、名著です。
いい素材、いい仕立ての服を「着つくす」
魅力的なライフスタイルを教えてくれます。
サヴィルロウの仕立て屋で誂えた上等な注文服を
生地がテカテカになるまで着古し
セーターやツイードジャケットの肘の辺りが
すり切れたら肘に革を当てる。
決して最初から「エルボーパッチ」のある服は着ないのです。
英国紳士は、たくさんのいい服はもたず
同じものを長い間着込むことを誇りに思っているといいます。
『テキスタイル用語辞典』の執筆でも、ずいぶん参考になりました。
この本を読むと「いい服」が欲しくなります。
一生懸命に作ったいいものは
着る側も最後まで丁寧に着つくしたい…
「愛着服」を、探しにいきたくなりました。