素材の話

山梨織物産地、本気の「ブランディング」。

ちょっとお洒落な織物産地の展示会がありました。
クールビズなど、メンズのカジュアル化が進む中で
日本一のネクタイ産地が
『NO TIE,YOU DIE. 〜ネクタイ無しでは生きられない〜』
と打って出て『YAMANASHIネクタイフェア』を開催。

・・・インビテーションカードです・・・

主催は「山梨県絹人繊織物工業組合」です。
普通、産地の展示会というと
デザイナーや学生とコラボして製品を作ったり
生地がハンガーにかけられた「生地ありき」が中心。
組合の“お偉いさん”が談笑しているイメージがあったのですが
原宿のアートギャラリーで開催されたこれは
「お〜っ、カッコイイじゃない!」
中にいる方も、ちょっと“ギョウカイ風”

・・・木の壁面を上手に使い、まさにギャラリーのイメージ・・・

驚いたのはこの展示会のディレクションを行ったのが
「TREND UNION」と知った事です。
フランスの有名なファッション関連のトレンド情報&企画会社で
創設者のリー・エデルコートさんはトレンド予測のパイオニア。
『TIME』誌で、世界で最も影響力のある25人に選ばれた事もあります。
トレンドブックはかなり高額な事でも知られていますが
「TREND UNION」にディレクションを依頼するとは…
山梨産地もかなり本気で「産地のブランディング」に取り組むのかと
興味津々の取材です。

昨年10月に「TREND UNION」が産地や各企業の特性調査を行い
今回の展示会は、9社のネクタイ企業が
それぞれの個性を打ち出すネクタイを展示。
産地に眠る膨大なアーカイブをひもとき
蓄積されてきた産地の技にスポットを当てながら
未来に向けた新しい表現を作りあげたといいます。

産地の若手が頑張っている、展示の詳しい内容は次回お伝えします。

【Textile-Tree/成田典子】