素材の話

独自性で世界のテキスタイルブランドに!『エイガールズ』

日本のニットの魅力は
「最新技術を用いた“最先端の技”」と「長年にわたる“伝統的な技”」と言います。
今回で3回目を迎えるの「ジャパン・ベストニット・セレクション」は
事前審査で通った、出展数56社という小規模ながら
技術力、機能性、ファッション性、ブランドの独自性など
各社の特徴が打ち出された中身の濃い展示会となり
大勢の人で賑わっていました。

その中で関心を引いた「株式会社エイガールズ」を取材しましたのでご紹介します。
営業本部長の山下さんからお話をお伺いしました。

エイガールズは「日本発!世界基準のテキスタイル」をキャッチコピーに
プルミエール・ヴィジョンにも積極的に出展しているテキスタイルブランドです。
カットソーを中心にしたエイガールズのテキスタイルは
「優しく甘い手触り」が一番の特徴と言います。

展示されていたテキスタイルも
「使い込んで、色も風合いもいい感じになってきた」ような
肌にも心にも馴染んでくるようなものばかりです。

ピリングしたような小さな毛玉のついたもの
糸がほつれ、あちこちに穴のあいたものなどもあります。

「穴あきは、洋服としては物性的には無理かもしれませんが
ストールとしてはアリではないかと…」と言って
山下部長は笑っていましたが
このオリジナリティを追求するチャレンジャー精神が
エイガールズの魅力なのです。

創業以来追求してきたのは
「テキスタイルにおけるよりよい品質、独自性、先進性とは何か」。
アンゴラ100%を染めた生地は
ライトグレーの生地を織り、それを黄色に染め、
さらにストーンウォッシュをかけます。
「二手間、三手間もかけたもの作り」が特徴だから
単色では出せないニュアンスのある色合いや
優しい風合いが生まれるのだといいます。

エイガールズのお客様は “価値”を求めるブランドです。
お取引先にはストールで有名なイタリアのファリエロサルティをはじめ
フランスのスーパーブランドの名前が次々に上がってきました。
世界のトップブランドに通用する、日本のテキスタイルブランドとして
さらなる成長と飛躍を目指しているエイガールズに
大いに期待したいものです。

【Textile-Tree/成田典子】