8月26日(月)「東京若越(じゃくえつ)クラブ」の総会・懇親会が開催され参加してきました。福井の活性化の応援を目的に、首都圏に住む福井ゆかりの経済人、文化人、芸能人、スポーツ関係者等で組織されている会です。
福井県勝山出身の三屋裕子さんも幹事の一人で、先日終わったばかりのパリオリンピックの報告をしてくださいました。三屋さんといえば、バレーボールで活躍したレジェンドですが、現役を退いてからは、Jリーグ理事、日本バレーボール協会理事を経て現在は日本バスケットボール協会会長であり、2021年には日本オリンピック委員会(JOC)副会長に就任。チャレンジ精神があり、日本のスポーツ界の活性化に尽力を注いでいる方です。パリ五輪の過酷な開会式の話や、話題になっていた選手村の食事の話など、笑いも挟みながらリアルな話をしてくださいました。
中でも心に刺さったのが、選手の「減量」の話でした。
ご自身もバレーボールの選手として五輪に参加した経験はありますが、今回はJOCの立場で参加したことで、今まで接することのなかった他競技の選手と触れることができました。そこで体重制限がある柔道やレスリングなどの競技は「減量」がいかに過酷で大変なことかを改めて感じたといいます。
五輪ではメダルのことばかりに話題が集中しますが、これらの競技の選手は、計量がある数日前は食事制限はもちろん、ほとんど水分を摂らないそうです。計量後の選手に「もう好きなもの食べていいのよ」といった時、なかなか選手はすぐには食べようとせず「本当にいいんですか」と何回も聞きなおしたといいます。本当に大丈夫と確認した時に選手が我れ先に飛びついたのは唐揚げ。ある選手は一口食べて、天を仰いでしばらく噛み締めていました。3ヶ月ぶりの唐揚げでした。
五輪選手になるためには、試合はもちろん、減量との戦いや様々なストレスに打ち勝ってようやく辿り着くのです。こういうことはなかなかメディアからは伝わらないのですが、五輪に出場することが、いかにすごいことかをもっと知ってほしい。SNSの誹謗中傷や、心ない言葉を言うのは絶対にやめてほしいと、訴えていました。説得力のある、とてもいいお話が伺えたので、早速書かせていただきました。
三屋裕子さん、本当に魅力的な方です・・・