東京国立博物館の「きものKIMONO]は、「きものとは何か」を考えるいい機会でもあります。きものが美しい染織(テキスタイル)として発達した大きな要因に「直線断ち」があります。直線断ちなので、解くと元の長方形の生地に戻り、仕立て直しもできます。仕立て直しは着物はもちろんですが、「打敷(うちしき)」として作られるものがあります。打敷は、寺院の仏壇の仏具に敷かれている、金襴などで織られたきらびやかな布のことです。実は今回の展覧会では、この打敷を解いて、元のきものに再現されたものが、展示されているのです。「素材の話」にアップしたのでご覧ください。