2015年3月31日、学生を卒業するのと共に
本日をもってTextile Treeの「情熱スクールnet!」も
卒業ということになります。
NY留学をきっかけに、
2011年「大門真優子のFIT便り」から
4年間自分の活動を綴らせていただきました。
相変わらず、ブログや日記を書くことが
苦手な私ですが
今まで綴って来た言葉が
今の私の軌跡となり大切な記録となっています。
とくに大学→NY留学→大学院という、
変動が大きかった4年間だったので
その時々を文章に記すという場を
与えてくださった編集長、
テキスタイルツリーのみなさまにとても感謝しています。
絵を描く事、ものを作る事も同じですが
文章を書く、ということも自己表現のひとつです。
クリエイションの源となり、
感情のはけ口やコントロール、心の整理にもなります。
このブログはここで一度ピリオドを打ちますが
また何か違う形で続けていけたらと思っています。
卒業後は「基本的には」フリーランスの
衣装デザイナーとして活動していきます。
人が着るものをデザインし、制作する。
それに加えて衣装に限らず、
何かを表現・デザイン・作っていくということに
積極的に、マルチに活動していきます。
もともと、服を作るという感覚に違和感があり、
どちらかというと生き物(キャラクター)を
作るという意識で作品作りをしてきました。
なので、そのキャラクターが存在するための
映像や写真等、表現の最終形態においてまで
総じて、自分の想像する世界を
具現化したいと考えるのです。
世界観の創造。
わかりやすいので
「わたしは衣装デザイナーです」と言っていますが
肩書きを気にせずものづくりに徹したいと考えています。
もしかしたら自分の目標に到達するには
遠回りになるのかもしれませんが、
これから一生かけて自ら
大門真優子という人間をプロデュースし、
コントロールしていこうと思っています。
私がものづくりを通して人に伝えたいことは
「想像する事を忘れないで」ということ。
インターネットの普及によって、
どんな情報も満足するまで手に入れる事ができる今。
行きたい場所だってすぐに行く事ができる。
知る事ができる、見る事ができる。
人は満足してしまったらそれ以上を望まない。
未知なことに考えを巡らせ、
想像することを知らず知らずのうちに
やめてしまっていませんか?
作品作りにおいて、森や海など自然を
コンセプトやイメージのベースにする事が多いですが
森も海も、私たちが実際に足を踏み入れる事だってできる。
だから現実存在する世界の中で、
「もしかしたらこんな世界があるのかもしれないよ!」
という提案をしていきたいのです。
今回のコレクション作品も
そんな思いから生まれました。
もしかしたらこんな海の世界があるのかもしれない、
こんな生き物たちがいるかもしれないよって!
そして少しでも、見てくれた人の
現実に対する考えが変わってくれると嬉しい。
そしたら日常はきっと一変する。
何気ない毎日が想像の世界と入り交じって、
少し不思議で奇妙で楽しくなるかもしれない・・・
これからも、自分のものづくりを通して
そんなことを伝えていけたらと思います。
さいごに。
4年間応援し続けてくれた読者のみなさま。
本当にありがとうございました。
読んでくれる方がいたからこそ、
書き続けることができました。
またどこかでお会いできる日を楽しみにしております。
これからもmayukodaimon webサイトにて
作品発表を続けていきます。
またなにかイベント等あったらお知らせさせてください。
決意表明とともに、感謝を。
ありがとうございました。
Mayuko.