昨年11月に平城遷都1300年を記念し、
文化服装学院が「なら100年会館」で行ったショー
「飛翔〜蘇る悠久のシルク・ロマン〜」の
再演が新宿の遠藤記念館でありました。
奈良市文化振興センターと文化服装学院がコラボして
アパレルデザイン科3年生とメンズデザインコースの学生が
奈良の寺社、仏像、古美術、絵画にインスピレーションを得て制作。
アクセサリーなどの服飾品は帽子・ジュエリーデザイン科学生が担当。
ショーの演出やプロデュース、モデルも学生が務めるという
文化の伝統を受け継いだ、非常に質の高いショーが展開されました。
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「悠久のシルク・ロマン」を演出するステージ。
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長谷寺回廊の「灯籠」、東大寺の「広目天立像」
室生寺五重塔の「相輪」、春日大社「万燈籠」などを
インスピレーションにした作品が繰り広げられます。
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奈良の大仏様でしょうか…
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不思議な仮面…
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ゴージャスなシルク素材が使われています。
フィナーレを飾ったリュームたっぷりのドレス。
現代の「悠久の美」の表現!
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紙吹雪のなか、華麗なフィナーレ。
文化服装学院では、想像力育成のための奈良での「古美術研修」が
50年以上行われてきました。
こういういきさつもあり、このたびのショーは
奈良市・奈良県の支援を受けて実現。
奈良がシルクロードの終着地である事にちなみ
作品には上質のシルクがたくさん使われましたが
これは「日本絹人繊織物工業会」が提供しています。
各団体の強力なバックアップもさることながら
学生のクリエーションの素晴らしさに
奈良のショーに伺えなかったファンや関係者からは
満足と感動の声が上がっていました。
ショーが終わり、お客様をお見送りするモデルの学生の皆さん。
お友達やご家族との記念写真など、ほっとした表情、「やった!」という表情。
お疲れさまでした!
文化服装学院からは、日本の美意識を現代に表現した
人気急上昇ブランド「matohu(マトフ)」のデザイナー
関口真希子さんと堀畑裕之さんを輩出。
彼らもこのような経験を通じて巣立っていったのでしょう。
「感動」は後輩たちをはじめ、これからファッションスクール入りを目指す
高校生たちの大きな刺激となります。
ショーやイベントの派手な演出が目立つ学校もある中
服の創造性、ものづくりの基本技術をきちんとふまえた
表現力は、本当に見事だと思いました。
いいショーをありがとうございました。