素材の話

ジャパンクリエーションでの嬉しい出会いとお礼

現在制作中の『テキスタイル用語辞典』の素材収集に関しては
たくさんの協会や企業の皆様にご協力を頂いています。
少し遅くなってしまいましたが
ジャパンクリエーション(10月13日〜15日開催)でお世話になった皆様に
あらためてお礼を申し上げます。

日本絹人繊織物工業会の芝村さんには
かけずり回りながらあちこちの産地の皆様にお声掛けしていただき
本当にお世話になりました。大変感動しております。
桐生、福島、丹後、小松などの日本の伝統的な絹織物産地の皆様
心地よく素材提供をお引き受けいただき、本当にありがとうございます。

Textile Treeは、ようやく芽を出したばかりですが
こうしてテキスタイルを通じて根や枝が広がっていくのは
本当にありがたい限りです。

「絹織物」は歴史も古く日本が誇れる伝統産業でもあります。
なかなか産地の皆様とふれる機会も少なかったのですが
今回を通じ絹織物産地の奥の深さを少し垣間みたような気がします。
いま、若いクリエーターや生活者は
流行に左右されない「本物」を求め始めています。
後継者不足や絹から合繊への移行、中国などの海外生地の圧迫など
問題も抱えていますが、
このすばらしい伝統技術を進化させていって欲しいものです。
ぜひ産地の方にも伺い、取材したいと思っています。

ところで、今回のジャパンクリエーションでは
私がお会いしたいと思っていた近江の麻の老舗「林与」さんに
偶然にもお目にかかることができました。
その話は次回に…

【Textile-Tree/成田典子】