素材の話

幻のアイリッシュリネンが麻の老舗の「林与」にあった!

『テキスタイル用語辞典』の執筆中に
「アイリッシュリネン」を調べていたら
本物のアイリッシュリネンの糸がリネン業界でも
もう手に入らないことを知りびっくり!
アイルランドではフラックス(リネンの草の状態をフラックスといいます)も
栽培されていないし、リネンの心臓部も言える紡績も
すでに行われていないのです。

「アイリッシュリネン」と言えば世界最高峰と言われたリネンです。
なんとかこれが手に入らないものかといろいろ調べていたら
あったのです!

なんと明治30年創業の近江の麻の老舗の「林与」さんの倉庫に
びっくりするくらいの良い保存状態で糸が眠っていたのです!
林与さんでは世界で一番良いものを手がけたいという思いで
本物のアイリッシュリネンの超細番手を織るプロジェクトを
開始いたしました。
最高峰といわれた本物のアイリッシュリネン糸を
日本の織りの技術で再現したいと考える
「究極のリネンプロジェクト」です!

林与07

上はvintageirishlinen です。
30年以上前のハードマンズ社サイオンミル紡績の
(ハートマンズ社は最高級のリネンを作るメーカーです)
リネン140番手とリネン100番手の糸と
それを織りあげたストールです。
アイリッシュリネンは少し黄味がかった本当にきれいな色で
その柔らかさは、デリケートなシルクのような…
「リネンの宝石」とでも表現したい感触です!

このことを「林与」さんのHPで知り
http://www.hayashiyo.com/
ぜひ訪ねてみたいもの…と思っていたら
先日のジャパンクリエーションで偶然
林与雄社長とお会いすることができました!

四代目の林社長は本当に良い方で
アイリッシュリネンの提供を快くお引き受けいただきました。
ありがとうございます!

毎日1000以上のアクセスがある社長の「リネン日記」は
面白いし、ためになるしぜひ「お気に入り」に入れてください!
http://www.hayashiyo.com/diary

林与さんには麻好き、テキスタイル好きにはたまらない
ネタがいっぱい!
これから小出しにアップしていきますので
オ・タ・ノ・シ・ミ・ニ!