編集長ブログ

まずは、東京が笑おう!『元気マルシェ』

昨日、ようやく桜が開きはじめた暖かな日に
神代団地商店街広場で『元気マルシェ』が開催されました。
売り上げの一部は、東北地方太平洋沖地震の被災者の方々に
日本赤十字社を通して、義援金として寄付されます。

Textile Treeスタッフでもある
アートディレクターの辛嶋さんが誘ってくれ、
お友達のイラストレーターのさんと一緒に出かけました。
みんなも3・11以来気分が塞いでいたようです。
しかし、塞いでいるときこそ、人のいるところに出るべきだと…
何よりも「元気」のネーミングがいい!

『元気マルシェ』にはものづくりや表現をすることを
仕事にしている方や作家のみなさんが参加しています。
主催している「手紙社」は毎年秋に“ものづくりびと”が集う
『もみじ市』というイベントを開催していることもあり
ファンも定着しているようでした。

美大生風、30代〜40代のクリエーター風やファミリーなど
テイストを同じにするたくさんの方達が
買ったり食べたり、ワークショップに参加したり
音楽やジャグリングなどのパフォーマンスに笑いながら
楽しそうに過ごしていました。

コロリダス」のライブがこのイベントを盛り上げてくれました。
ほんわか春の日にぴったりなハッピーな演奏です!

人形作家、イラストレーター、「はなうたサーカス」という
バンドもやっている多才なイシイリョウコさん。
人形を入れている木工はお父さん、毛糸の小物はお母さんが担当している
アートファミリーです。

毛糸でフエルトのブローチを作るワークショップにはお子様も参加。
お手玉を作るワークショップもありました。

成城・城田工房」の人気ソーセージ「うずまきちゃん」。
ぷりぷりでジューシーで、美味しかったぁ〜!
保存料・着色料・増量剤など無使用の手づくり加工です。

柴田ケイコさんの「笑顔人形」。ふっくらした張り子の顔が
和ませてくれます。

左藤吹きガラス工房」の吹きガラスもステキでした。
看板やディスプレイなども味があります。

今回の大災害は、被災地の方たちばかりではなく
多くの人を「無力感」に陥いらせました。
しかし『元気マルシェ』は、このような時期だからこそ
「ものづくりの手」を止めてはいけない。
ものづくりとその世界を愛する人たちを、元気で包みたい。
まずは、東京の片隅に集ったみんなが元気と笑顔になることで
やがて巡り巡って被災地の人々を支援することになると信じ
開催したといいます。

『元気マルシェ』の主催はイベントなども手がけている
編集チームの「手紙社」。神代団地商店街の一角がオフィスで
普段はランチなども食べられるカフェにもなっています。
この日は入り口の引き戸を取り払いオープンにしてライブ会場にも。

フォトカノン」で革のカメラストラップを購入!
ボタンの作家さんが作っているものだそうです。
アクセサリー感覚で使えるのでとても気に入っています。

募金箱への寄付金やCD購入「どうもありがとう!」

ずいぶん前からことあるごとに被災地や極貧国に
義援金や物資を送る活動をコツコツやっている辛嶋さんは
「私は寄付金貧乏なのよ」と、苦笑い。
今までたくさんやってきてはいるけど、
未だ「無力感」に苛まれているといいます。
“ものづくりびと”でありながらも、超多忙な毎日を送っており
このようなイベントに参加したくてもできないことが原因なのか
それがまだよくわからないと…

参加できないときは「買うことで貢献すればいいのよ」と恵さん。
二人ともお家ではトイレの便座の電気を切って節電協力。
「自分ができること」「自分がすべきこと」の話しが飛び交います。
日本や世界が抱える「原発」の問題など
これからの「新しい日本」をつくるために
わたしたちは何をしていかなければならないのか。
こんなことを真剣に考えるようになったのも
今回の大震災があったからなのだと…

わたしたちは、日々の小さなことの積み重ねをしながら
人とかかわり合い、「必要とされる人間」になれるよう
努力していくことが大切なのかもしれません。
そうしていくうちに、いつか答えが見つかるような気がしました。