渡辺弘子の布絵の世界Vol.11『トビウオ』

先日、弘子姉さんから美味しいトビウオが送られてきました。
残念ながらみなさまにはごちそうすることができないので
代わりに作品の『トビウオ』をご紹介します。
トビウオは季節を回遊する魚で、日本には春から夏にかけて
やってきて産卵し、日本海側には夏頃に北上します。


・・・・『トビウオ』平成2年(1990)の作品(56×45cm)・・・・

弘子姉さんは、若狭湾の沖で行われるトビウオ漁を見ました。
漁師が大漁の網を引くときに、たくさんのトビウオが
羽を広げて勢い良く飛ぶ姿に感動し、制作したのがこの作品です。
トビウオが本当に空を飛んでいますね!
22年前の作品です。
この時代はまだ、たくさんの魚が獲れ、
大漁旗も頻繁にたなびいていたようです。
何気ない一つ一つの作品にも、いろんな思いが詰まっているのでしょう。


・・・・トビウオには大島紬が使われています。
キュッと締まった光沢のある大島紬が、
鮮度と勢いのあるトビウオにぴったりです!・・・・


・・・・背景の布地は、おばあさんがセイロに敷いていたものです。
長く使い込まれたもので、柔らかくなり、
いい味を出した風合いになっています・・・・