ジャポニズムで一世風靡した、「薩摩ボタン」の話し。

銀座の老舗ボタン専門店「ミタケボタン」さんで
牡丹や藤の花、浮世絵のような絵を描いた陶磁器のボタン見つけました。
「薩摩ボタン」と書いていました。
聞き慣れない名前なので調べてみたら
幕末に薩摩藩が軍資金調達のために「薩摩焼」のノウハウをもとに
藩の御用窯で陶磁器のボタンを作って輸出したものだそうです。

右下が薩摩ボタンです。
「薩摩焼」は「貫入(かんにゅう)」というひび割れが特徴です。
ちょっと写真では見えにくいですが、「ミタケボタン」さんで
ぜひ直接ご覧になってください。

薩摩といえば、ご存知「篤姫」でも知られるところ。
義父島津斉彬は「集成館事業」という、日本最初の洋式産業を起こした方で
そのひとつとして「薩摩焼」にも力を入れていました。
「薩摩焼」はウイーン万博やパリ万博にも出品され
日本的・東洋的な絵付け、金彩を多用した華麗な作風が欧米人に好まれ
「SATUMA」の名前はまたたく間に世界に広まりました。

大きな花瓶や置物や人形、小さなものとしてこの「薩摩ボタン」や
ベルトバックル、ブレスレットなども輸出されていいました。
当時の「ジャポニズム」ブームも相まって、
「小さな日本画」の陶器のボタンも「SATUMA」の愛称で大人気に!
その後には京都、九谷、有田など各地で
「SATUMA」の意匠を模したボタンが作られ
「京都SATUMA」「金沢SATUMA」「横浜SATUMA」などの名を付けて
輸出されていたようです。

こちらも焼き物のアンティークボタンです。
七宝かポーセリンのボタンかと思います。

陶器のボタンといえば、私の大好きな陶芸家の「ルーシー・リー」も
第二次世界大戦中から戦後にかけて陶器のボタンを制作していました。
物資が不足していた時代、ファッション界から注文が殺到していたようです。
三宅一生さんも、彼女のボタンのコレクターとして知られています。
「ルーシー・リー」の展覧会は時々行われていますが
現在も開催されているようです。
http://www.lucie-rie.jp/

また近くで開催される機会がありましたらこちらも見に行きたいものです。