2014S/S 『T・N JAPAN東京展』Vol.3宮下織物

『テキスタイル ネットワーク ジャパン(T・N JAPAN)東京』は
付加価値の高いもの作りをしている
全国から選りすぐったテキスタイルメーカーで
構成されている合同展です。
2014S/Sテーマは「触感を考える」。


・・・・細番手・高密度・ジャカードを中心とした先染織物を
得意とする宮下織物(株)・・・・

山梨県富士吉田の宮下織物(株)は、
細番手・高密度・ジャカードを中心とした先染織物が特徴で、
シルクブロケード、サテンやタフタのウエディングドレス生地など、
フォーマル分野を得意としています。
特に「濡れ巻き整経」という
山梨県郡内織物産地独特のシルクのたて糸整経技術を用いた
シルクサテンのドレス地を製造する
日本で唯一の織物メーカーとしても知られています。
プラチナのような輝きを持つ、シルクサテンは、本当に見事なものです。

※2013−2014『T・N JYAPAN 東京展』の宮下織物も参考にご覧ください。
http://www.textile-tree.com/tex/?p=3787


・・・・濡れ巻き整経のシルクサテンにフォークニードルを施した新作・・・・

今回の展示会でテキスタイルデザイナーの渡辺絵美さんが
イチオシで見せてくれたのは、糸を引っ掻き出したような
ユニークなテキスチャーのシルクサテンでした。
「フォークニードル」というニードリングの一種で、
釣り針のようなものに生地を引っかけて表面を傷つけて
糸を引っ掻き出したものです。

なんと驚いたのは、このシルクサテンは
「濡れ巻き整経」のシルクだというのです。
「究極のシルクサテンを、どうしてこんなもったいないことを!」
実は…細く緻密な濡れ巻き整経のシルクは、
織りこぶができてしまうこともあり、
これをB級反にしたくないという、
逆転の発想で考えたテクニックだというのです。
若いテキスタイルデザイナーならではの
大胆な発想に舌を巻きました。


・・・手でぎゅっと掴んだようなシワ感を出した
メタフィスと共同開発した『クーナ』の技術を応用したテキスタイル。
よこ糸にポリウレタン糸を使い、糸の性質で
布の伸縮性と自然な凹凸感をあらわしています・・・・


・・・・海外の方にはメタリック素材の人気が高かったそうです・・・・

宮下織物(株)が得意とするのが先染めのカラーフォーマル素材です。
ポリエステル%100のシャンブレータフタ(玉虫調)は、
なんと40色の在庫を持っているとのこと。
小ロットからも対応でき、価格もこなれているので
海外からの需要も多い、人気の定番アイテムです。


・・・・40色の在庫を持っている、カラーフォーマルとして
人気の高いシャンブレータフタ・・・・


・・・・40色の在庫を持っているポリエステルサテン・・・・

宮下織物(株)は、伝統的なもの作りをきちんと継続しつつ
アット驚くような新しい素材開発にも積極的に取り組みます。
最上級のもの作りがきちんとできて、
かつ実用としての、使いやすい定番素材もきちんと提案できています。
地に足のついたオリジナリティのある柔軟なもの作りが、
実力のあるメーカーの姿勢なのかも知れません。