2013・2014A/W 『T・N JAPAN東京展』Vol.1

『テキスタイル ネットワーク ジャパン(T・N JAPAN)』は
ものづくりに職人魂を注ぐ、全国のテキスタイルメーカーの合同展です。
年2回の開催で今回で第28回目を迎えます。
みやしん(株)の宮本英治氏などが中心となり
付加価値の高いもの作りをしている
全国のテキスタイルメーカーに呼びかけ
国や自治体の補助金に依存しない合同展示会を続けています。
約20〜30社が展示会テーマに沿って自信作を披露。
2013・2014A/Wは「職の革新〜糸にこだわる〜」をテーマに
オリジナリティのあるクォリティの高いもの作りを展開していました。


・・・・2013・2014A/Wのテーマは「職の革新〜糸にこだわる〜」
17のブースが出展しました・・・・

残念なことに先日、廃業ニュースで業界を震撼させた
みやしん(株)は、展示会には参加していませんでしたが、
宮本英治氏が役員として会場にいらしていたので
お話しを伺うことができました。
今回展示会の取材で感じたのは、
テキスタイルの素晴らしさはもちろんですが
それをつくられている人の魅力が伝わってきたことです。
展示会によっては“盗まれる”ことに警戒心をもたれる
メーカーさんもありますが、
『T・N JAPAN東京展』の取材で私が接したメーカーさんは
とても穏やかで、しかし自分たちの力作を熱く語ってくださいます。


・・・・・「濡れ巻き整経」の様子(宮下織物)。
詳しくは「シケンジョテキ」のブログをご覧ください・・・・


・・・・ドンゴロスのように織り上げたカシミア100%(日の出紡織)・・・・


・・・・本来は綿素材で行われる伝統の「有松鳴海絞(ありまつなるみしぼり)を
ウール素材に置き換えました。様々な絞りの技法で絞り、
さらに「縮絨」「染色」「抜染」という後加工の組み合わせで
さらに表情を変えてみせています(有松鳴海絞り/愛知県絞工業組合)・・・・

ここに集まっている中小のテキスタイルメーカーさんは、
大手メーカーのような高機能素材を開発したり、
海外メーカーと価格競争を挑むようなことはしません。
複雑な多重織り、貴重な「濡れ巻き整経」によるプラチナのようなサテン、
カシミアの高級素材をドンゴロスのように仕上げる…など
職人の技と、研ぎすました感性、
そしてもの作りへの熱い思いと心意気で
独自のテキスタイルを作り上げ、その価値を伝えようとしています。
これも宮本英治氏のもとに集まったメーカーさんが持つ
共通のDNAなのかもしれません。


・・・・みやしん(株)の宮本英治氏・・・・

今回のテーマの『職の革新』が、“織”ではなく“職” なのは、
「職人」ということなのでしょうか…
取材したメーカーさんは次回から順にお伝えします。