近江の麻の老舗「林与」の「麻布看板」の話し!

Premium Textile Japan(PTJ)』2014春夏展に出展した
近江の麻の老舗(株)林与の「看板」についてお話しします。

 明治30年創業の林与は、展示会ではいつもブースの正面に
「林与」の伝統のロゴをパッチワークで縫い取った
麻布の看板を掲げます。
お手製のこの看板は、林与のトレードマークとなっていますが、
実は昨年10月の『インターテキスタイル上海』の時に
紛失してしまったようなのです。


・・・・PTJでは新しい「林与看板」が掲げられました・・・・

 林社長は今回のPTJの展示会に間に合わせようと、
忙しい合間を縫って一人で作業を続け
展示会初日の5月8日に、会場の東京国際フォーラムに到着してから
「林与」のマークに縫い取った部分をカットする
最後の作業を行ったといいます。

 この「林与看板」制作のことは、
林社長の人気ブログ「リネン日記」で知ったので
どんな風に仕上がっているのかを見るのも
楽しみのひとつでした。


・・・・表地と裏地を重ねて縫い、最後にロゴの部分を切り取ります・・・・

初代の「林与看板」は、味わいのあるパッチワークでしたが
今回のものは、表地と裏地を重ねて仮縫いし、次にロゴの形を縫い、
最後にロゴの部分を切り取ります
裏地は倉庫に眠っていた40年前の紺の後染めリネンを、
表地は定番の生成りのソフトリネンを使用したといいます。

40年前のリネンは、フィブリル化(摩擦で毛羽立ちささくれる現象)し、
ふっくらといい感じになっています。
しかもシワになりにくいという特徴があります。
こういう麻布は、作ろうと思っても
なかなか作れるものではなく、
昔の糸や織りの優れた技術、年月を経た麻独特のもののようです。


・・・紺のリネンは40年前のもの。フィブリル化していい感じが出ています・・・・・


・・・・昨年のPTJの林与のブースに掲げられていた初代「林与看板」。
このときは『テキスタイル用語辞典』を販売させて頂きました・・・・


・・・・初代「林与看板」は、正方形のパッチワークで作った力作です・・・・

林社長は、昔のリネンを研究しながら
どうしたら現代にこのようないいものを作ることができるか…
しかも今のビジネスとして成り立つものを試行錯誤しています。
新しい試みも着々と進んでいます。
その話しは次回お伝えします。