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「踊り候え」(by学ファ・空人)

こんにちは!
お久しぶりです。空人です。

じめじめとした空気に包まれ、雨が降り、
外に出るのが億劫に感じてしまうこの季節ですが、
以前から惹かれていた鴨居玲さんの世界に触れに
東京ステーションギャラリーで行われている
没後30年 鴨居玲展 踊り候え」に行ってきました。

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初めて鴨居さんの作品を生でみる機会となりました。
南米、パリ、ローマ、スペインと世界各地を放浪しながら、
自分と向き合い、絵を描き続けた方です。
鴨居さんの絵は、一度みたら脳に焼き付き、
じわじわと火傷をするような感覚におちいります。

酔っ払いやおばあちゃん、おじいちゃんの絵、
そして自画像などが有名ですが、
様々なアーティストから影響をうけ、
自分のオリジナルを模索する姿を
見ることができる初期作品や、
デッサンや遺品など、
100点ほどの作品をみることができます。

ひたすら人間の心の中身をさらけ出し、
自らを削るように作品を産み出し、
晩年はモチーフに苦しみ、
自画像を多く残しました。
1985年に、彼は自らの手によってこの世を去りました。
彼の作品や人生、作品に対する姿勢、
とても人間らしいところ。

芸術とはこのようなものなのではないかと
思うふわっした塊みたいなものが
僕の中にできたのも、
鴨居玲さんの作品に出会った時でした。

1枚の絵を描きあげるのに
100枚ものデッサンを描いたとされる
情熱と技術に裏打ちされた鴨居さんの作品。
1つの作品にひたすら向き合い産み出されたものは
やはりとても美しいです。

鴨没後30年 居玲展 踊り候え」は
東京ステーションギャラリーにて
7月20日まで催されていますので、
興味を持たれた方は是非
行かれてみてはいかがでしょうか。

ここ最近は学校で勉強していることもあり、
ファッションデザイン画を描くことが
非常に多いですが、
久都間さんのブログや絵をはじめ、
こういった素晴らしい作品に出会うと
また違う絵を描きたい気持ちになります。

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(小学生時の作品)

この頃の僕はジャクソン・ポロックに憧れ、
アクションペインティングばかりしていた記憶があります。
筆、歯ブラシ、指、竹串などをつかって描いていたのですが、
とても楽しかったなあと思い返します。
こういった昔の作品を残していてくれる親には
とても感謝しています。

また、ゆっくりと絵を楽しむ時間を
つくろうと思いました。