蕎麦作り&村見学ツアーin飯舘村

こんにちは。
あをやまです。
春から月一回ペースで飯舘むら(いいたてむら)にお邪魔しています。

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7月下旬のドンヨリ空の下、稲はスクスクと育っています。

今回初日は菅野永徳(カンノナガノリ)さんのお宅にお邪魔し、
韃靼蕎麦(ダッタンソバ)の種撒きをしました。
日本人にはちょっと 馴染みが薄いようですが
近年、抗酸化力の強いその栄養素が注目されているとか。
飯舘村は準高冷地 に当たり、栽培条件としてはぴったり。
種は普通の蕎麦に比べちょっと尖っています。
葉はその形に似ています。

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ちょっとした打ち合わせの後、
雨が降る前に一仕事と急ぎます。
まず畑に肥料を撒いて、
耕運機で土に馴染ませ、
手で種を撒いて、
軽く土をかけ均す。
肥料も種も、面積に対して計算した量を用意します。
きちんとデータを取ながらの作業です。
準高冷地とは言え、少し動いただけで汗だくです。
そこに颯爽と耕運機に乗った永徳さんが登場。
初めて間近で耕運機が動くのを見ました。
失礼かもしれないけど、さすがプロですね。
非常に効率良く綺麗に畑が耕され、ちょっと感動しました。

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途中、雨で休憩することに。
遠くでピカピカゴロゴロやってるんですが、青空も見える。
派手なキツネの嫁入りだな。

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雨上がりは空気入れ換えで、急に涼しくなりました。
考えてみれば、子どもの頃の夏の夕立はこうだったかもなぁ。
奥様お手製の、取れたてキュウリの浅漬けと
淹れたてコーヒーを頂いて
優雅なリフレッシュでした。
取れたて野菜は頂いて帰り
福島の味噌にマヨネーズ合わせて美味しく頂きました。
キュウリ、インゲンは柔らかく
人参、トマトは甘かった~。

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村のあちこちでヒマワリ畑が見られます。
外観のためだけでなく
土に栄養を入れる目的もあるそうです。

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村では色々な作物を作っていますが、
セシウムを吸い上げる性質の植物もあります。
ちなみに米は籾を除いてしまうと、
ほとんどセシウムを含まないとか。
反対にシイタケはセシウムを掴んで放さないそうです。

翌日は朝から別天地の涼しさ。
途中から小雨も降って、
長袖シャツでも涼しいくらいでした。
この日は初めての、
高校生の村見学ツアーがありました。
避難解除以降大学生は来ているものの。
埼玉県立鴻巣高校1~3年生総勢24名の団体が2泊3日!
夏休み入ってすぐの週末に有志で福島とは、
どういう背景があるんだろう?と思っていたら
実は引率の先生が福島県浪江町出身で、
ここ数年被災地の見学ツアーを決行しているそうです。
現地での体験・取材は何よりの社会勉強です。
再生の会会長の田尾さんも、
本部の村民菅野宗夫(カンノムネオ)さんも
気合いが入ります。

一行が本部(宗夫さん宅)に到着したのは、午後1時過ぎ。
バス疲れか性格か、静かにゆっくり移動します。
大モニター前に座って、まず宗夫さんのお話を聞きます。
かつての村のコミュニティや、農作物の実り豊かだったこと、
震災で建物は壊れなかったこと、
以前と変わらない風景の中で
土を触ってはいけないと言われたこと、
震災から1ヶ月経って避難勧告が出たこと、
避難してから一家の活動拠点がばらばらになったこと、
使い方が確立させている科学技術も
緊急時の対処方法が分かっていないこと。

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高校生は黙って聞き入ります。

次に東大農学部の溝口先生の講義がありました。
土壌調査の結果、セシウムは上5㎝に溜まり下りていかないと
プリンの上のカラメルソースに例えて解説します。
だから土壌除染は、土の上5㎝取って新しい土と入れ替えたそうです。
又、雨が降った後の水は土で濾過されて綺麗な水となることも
ビジュアル交えて分かりやすく説明されました。

高校生は静かに聞いています。

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しかし先生があるお話をされたら、
生徒の様子にちょっとした異変が。
実は忠犬ハチは東大農学部の教授、
上野先生の飼い犬だったことから
校内に上野先生とハチの銅像を作ったそうです。
更にその記念シールを作ったと。
それを生徒に配ります。
「数枚限定で合格祈念シールもあります」。
ざわざわ。
男子生徒の一人が「農学部に入れて」と。
やっと現代の高校生らしい笑顔が見られたかな。

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一行は高台にある飯舘村の村役場に向かいました。
村は石の産地でもあるそうで、
立派な石のモニュメントと整備された庭からも
村のシンボル的な場所だと感じます。
ちなみに国会議事堂と同じ石を使っているそうです。
現在職員の方は村外から通っています。
日本で唯一の村営の本屋が隣接していますが、
扉は閉まったままです。
役場前には学校や老人福祉施設があります。
本来ここは、子どもからお年寄りまで
村民が集う場所だったんですね。

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避難解除されていない地区の境に降りました。
このゲートの先には桜並木の名所があるそうです。
線量計を持って様々な場所を測定すると
高い場所、葉の陰で数値が動きます。
いずれにしても解除されたエリアと比較すれば高い線量です。
田尾さんは
「これからの被災地を支えるのは君たちだ」と言いました。
セシウムが1/2になるのに30年、
1/4になるには60年かかると考えられています。
共に考える若い世代に期待します。

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ところで今回、クウちゃんとミイちゃんは
歳の離れた姉妹だと知りました。
人間に換算するとクウちゃんは80歳、ミイちゃんは20歳。
え~~~!!
離れすぎだわ。(・・;)
それにしても人馴れした動物には癒しの力があるようで、
高校生もリラックス。

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仲良しの2匹のご飯時は
時にミイちゃん優先、
でもミイちゃんも譲ったり。
しかもクウちゃんを見ないようにして、
結構気を使ってます。
その意気でミイちゃんにも癒し猫の自覚が欲しいんだけどな。

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やっぱり人馴れすると良いことがあります。
お宅で寛げて、あわよくばおやつのおすそ分けも貰える。
千恵子さん(宗夫さんの奥様)の横に
行儀よく座ったクウちゃんの眼差しは
「チータラ」から離れませんでした。

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