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文化服装学院ファッションショー2011「unlimited」

毎年楽しみにしている文化学園の文化祭(11月2日・3日・4日)。
文化服装学院、文化学園大学、
文化ファッション大学院大学、文化外国語専門学校の
合同文化祭で、今年もたくさんの来場者で賑わっていました。
今年の文化服装学院のテーマは「福、着たる。」
復興への支援、次世代のファッション界を担う学生たちの
「元気になろう!」という
熱い思いが込められているようです。


・・・会場の「遠藤記念館」には当日券がすぐいっぱいになるくらい
沢山の方たちが並びます・・・


・・・「unlimited」のパンフレット。
力の入った迫力のあるイラストも素晴らしかった!・・・

毎年来場者2万人以上を誇る文化服装学院のファッションショーは
「unlimited(ココに限界は無い)」をテーマに
「クリエーションのエネルギーに限界は無い」とする
素晴らしいステージを見せてくれました。
2日〜4日の3日間で、計16回のステージが繰り広げられます。

『resistance』
オープニングはインパクトのあるパンク風。
「クチュールパンク」ともいえる、完成度の高いクリエーションです。

 

『sunrise』
日本古来からある技法の「キリガミ」をイメージ。
箔加工した革やカットソーで表現されています。

『東南熱風』
タイシルクなど、東南アジアの美しい織布にインスピレーション。
会場の外では大水害にあったタイへの募金も行われていました。

『PRIDE』
民族の誇り、男の誇りを「タータン」で表現。
今年のトレンド要素も感じさせるとてもいいコレクションでした。

『マッドバスターズ』
クリスタルの城の姫たちを守るマッドバスターズのストーリー。
手の込んだニットファンタジーが素晴らしかった!

『pile up』
最高の「カワイイね」を重ねていくというコンセプト!
とっても若々しくキュートでした。

『ネオ・アナーキズム』
ワーキングウェア×オタク文化。
迷彩柄も、よく見るカワイイ女の子の顔。

『絶叫』
アート性の高いドラマティックな作品。
こういう作品が見られるのも学生のショーならでは。
企業とのコラボや就職を意識したショーが増えている中、
思いっきりクリエーションを追求した作品は大歓迎!

『騎士』
文化服装学院の楽しみのひとつは「男性モデルのカッコよさ!」
写真が上手く撮れなかったけど、やはり男の人には
「軍服」がよく似合う!!

『MasuQuerade』
素性を仮面に包み、身を飾り立て咲き誇る女性がイメージ。
今はもう見られなくなった、ジョン・ガリアーノのディオールを彷彿させる
素晴らしいフィナーレでした。

「遠藤記念館」という恵まれた専用舞台、
素材産地や企業、業界で活躍している卒業生の協力が
あるとはいえ、ここまでの作品を作り上げる力は
凄いものがあります。
おそらく「文化(服装学院)の伝統」が、
学生にいいプレッシャーを与え、どうすれば感動を与えられる
もの作りやステージができるのか…
そういう葛藤がモチベーションの高いステージを
毎年見せてくれているように思います。
文化服装学院は今年で創立88年といいます。
これからも「伝統」と「革新」を発信し続ける姿勢に
大いに期待します。

素晴らしいショーを見せていただき、ありがとうございました!