ドレスメーカー学院、全員参加の圧巻卒業ショー!

ドレスメーカー学院(以下ドレメ)の卒業制作発表会「創」を取材。
ドレメは初めて伺うので、とっても楽しみにしていました。
通称「ドレメ通り」には校舎やクラシックな杉野学園衣装博物館
50年代〜70年代の「ドレメ・モードの作品展」が開催されている
創設者の杉野芳子先生の洋館など
歴史や伝統を感じる建物がズラリ。
この「古さ」がなんかとってもいい雰囲気でした。
ショーの帰りに早速見学させて頂き感激した話しは、また後半に…

・・・ウォルトの衣装が展示されていた「杉野学園衣装博物館」・・・

各学校の卒業ショーはそれぞれの個性があらわれているものです。
ドレメのショーはなんと「卒業生全員参加」です。
2年生の卒業生のショーは既に終了しており
本日(2月22日)は3年生と4年生です。
ファッション業界の著名人6人の審査員による各賞もあります。
今回は受賞風景とその作品をお伝えします。

受賞作品以外にもお見せしたい作品がたくさんありましたが
何しろ作品展数が多く、今回は無理なので
また別の機会にご紹介させて頂きたいと思います。

・・・ショーの最後は全員がステージやフロアに集まり授賞式を待ちます・・・

アッシュ・ペー・フランス(株)roomsLINK ディレクター
松井智則氏による『roomsLINK賞』を受賞した
デザインアート科の小高千明さんの作品。全てカーテン生地です。

社団法人 日本アパレル産業協会 参事の矢後弘和氏による
『繊維ファッション産学協議会賞』を受賞した
アパレルデザイン科 高橋 茜さんの作品。

(株)三宅デザイン事務所 企画開発長 山本幸子氏による
『山本幸子賞』を受賞したアパレルデザイン科 稲山大輔さんの作品。
前はシンプルですが後ろが切り紙細工のような美しさです。

(株)ベイクルーズ 取締役CMO 和田健氏による『 ベイクルーズ賞』受賞の
デザインアート科 齊藤美沙さんの作品。ニットの表情がとても良かったです。

(株)オンワード樫山 商品・技術・マーケティング開発室 黒部和夫氏による
『黒部和夫賞』受賞したアパレルデザイン科の野下瑛理さんの作品

(株)インファスパブリケーションズ WWDジャパン編集長 山室一幸氏による
『WWDジャパン賞』受賞のデザインアート科の 小林圭佑さんの作品。
山室氏に「アレキサンダー・マックイーンを彷彿させる」と評されました。

「全員参加」のショーは作品のレベルもテイストもバラエティ豊か。
作品もモデルも、ショーの構成も演出も
学生さんが全部やっているとのことでした。
久しぶりに「初々しい学生らしさ」を見たような気がします。
本当に全員が緊張しながらもよく頑張っていました。

ただ残念だったのはもう少しショーの「演出」を良くしたら
作品にドラマが生まれるのに…と。
照明、ステージ作り、モデルのウォーキングコースなどに
専門家のアドバイスがもう少し加わってもいいように思えました。
また、私のように初めて見させて頂くものには
ショーの構成が良くわかりにくいのも気になりました。
3年生の部 最優秀賞 アパレルデザイン科  君島真澄さん(左男性)と作品。
作者のテイストがそのまま作品から伝わってきます。

4年の部 優秀賞 デザインアート科 小林真大さん(写真左男性)と作品。

4年生の部最優秀賞の高度アパレル専門科の 吉成里佳さん(中央)と作品。

受賞作品は「なるほど」と思える素晴らしい作品ばかりでした。
審査委員長からは「ドレメの枠を越えるくらいの自由なクリエーションを」
というようなコメントがありました。

実は…ショーが終わったあとで、帰りがけに
50年代〜70年代の「杉野学園の教員作品」の展示を見て
「目からウロコ」でした!
写真でお見せできないのがとても残念ですが
どの洋服も本当にシンプルで美しいのです。
パターンがとってもきれいで、
一見バッチワークのような柄は…よく見ると
生地に挟み込んでいるのです(これぞクチュール!)。

確かに自由なクリエーションも大切ですが
「美しい服作り」という原点に戻り
「これぞドレメ力(りょく)!」に徹したものづくりも
忘れて欲しくないと思いました。
同じような学校がたくさんある必要はありませんから…
パリのクチュールメゾンに匹敵するような技術者を
育てていって欲しいものです。
今やらないと、本当に日本は「まともな服」が
作れなくなるような気がします。
この話しはまた別の機会に書くことに…

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