2ヶ月経った今、『ハイカラ祭り』に思うこと(by Mayuko)

お久しぶりです。Mayukoです。

早いもので、第2回ハイカラ祭りから
2ヶ月が経ってしまいました。
なんとなく、ここのブログに全貌を記さないと
自分の中で終われた気がせず、
書かなきゃ。。。書かなきゃ。。。と、
これまで幾度となく挑んでみたものの、
自分としては「こんなことしました!どん!」と、
珍しく報告ができずにいました。

んーーーなんでかな?
理由はなんとなくわかっているんだけど・・・
しかし、ちゃんと第2回を終わらせなくちゃ。

現在10月14日のAM5:12。台風は過ぎ去った模様・・・

第1回ハイカラ祭りを館ヶ森高原ホテルで開催し、
「次は猊鼻渓(げいびけい)でやりませんか?」と
お声がけいただきました。
あんな自然が壮大で別世界のところで
ショーができたら、かなりすごいよね。
現実感の無いところだし、異世界を創れそう。
絶対、見た人が忘れられないような
幻想的な世界にしたいな、っていうところから、
壮大なシナリオを企て始めた1年前。

とはいっても、もちろん猊鼻渓は
ファッションショーのために創られた舞台ではない、
しかも観光地なので、自然が作り出す景観を
どう舞台に組み込むかが大きな課題でした。
どうしたらショーがきっちり運営できるか
どうしたらお客さんに安全に見てもらえるか・・・

昼間は猊鼻渓の通常営業があるとのことで
ショーは日が落ちてからの開催に決定。

あれ・・・夜ってことは真っ暗だよね・・・
大自然の渓谷にはもちろん外灯は有りませんので
夜になれば綺麗に星が見えるほどの
真っ暗闇に包まれます。

服、全然見えないじゃんね・・・
ってことで悩む事数日

良い事思いついた!って飛び出したのが
竹にドリルで穴を開け、
ロウソクの火を灯した灯籠で舞台を飾ろう
ってことでした。

竹明かりで飾られた渓谷に
作品を纏ったモデルたちが舞台を歩く。
ロウソクの明かりが揺れ、服を照らし出す・・・
だったらなおさら夜開催がいいねってことで

じゃあ、竹・・・どうしよっか・・・

竹明かり作り01

第1回に比べ、第2回は規模が数段大きくなり、
課題も多く、それだけ関わる人数が莫大に増えました。
おそらく10倍以上。
『ハイカラ祭り』は本当にたくさんの人の協力を得て、
開催に至りました。

竹、どうする?にしても
自然に生えている竹を勝手に伐採する訳にもいかず
だいたい誰がどうやって切り出すんだ・・・
のこぎり持ったの小学校の図工が最後だよ・・・と
途方に暮れていたら
「竹害」という言葉に出会いました。

竹というのは生命力が強いため、
土の中の栄養分を独り占めしてしまい、
繁殖力が凄いそうです。
他の植物にも影響を及ぼすため、
竹を伐採する必要性が出て来てしまう・・・

しかし、なかなか切り出すことも、
それを処理するのも困る、ということだそうです。
それならば、竹害で困っている人に
相談してみたらいいんじゃないかって、
探してみた訳です。

そこで出会った大工さんに協力していただき
竹を(もともと伐採するつもりであった)
一小山分程、切り倒し、
それを本舞台用の竹(150~180cmくらい)100本くらいと
船着き場から舞台へ繋ぐ道を照らすための
竹(1節分)300本くらいにカットし、
上部先端を斜めに切って、1節1節、
ロウソクを入れるための窓を開けました。

これでやっと、次の装飾段階に進むのですが
雪解けを待っていたため、
この切り出し作業は7月あたりまで続きました。
汗だくになって服は泥と汗でどろどろ。
何日も炎天下の中繰り返す作業に
よく竹を切り出していたときに言っていたのが
私たちは何をしてるんだ?
なんでこんなことしてんだろ(笑)って。

だって私たち、本業は「カメラマン」と
「衣装デザイナー」ですもの!(笑)

_0027902
_0028389-1

まさか針を持ってレースを縫い付けていた両手で
電動ドリル片手に竹に穴をズカズカ開けるなんて
思ってもいませんでした(笑)

さすがにうっかり手をすべらせたら、
腕の一本でも落としてしまう程のドリルを扱う訳にはいかず
工さんには本当にお世話になりました。

竹明かり作り02

その間に、衣装制作も進んでいきます。
今回は、お客さんが船着き場(現実世界)から
船に乗って渓谷を進むにつれ
その物語の世界に入り込んで行く・・・という
大きなシナリオを考え、
「夜の特別船〜秘密の花園〜」というタイトルで
ショーが行われました。

船でたどり着いた先に見える景色。
お客さんを魅せられるような幻想的な空間を作りたい。
衣装ももちろんドラマティックなものがいい。

デザイナーをもう一人迎え、
出演者総勢39名の衣装を制作。
メイクは映画界で大活躍されている
素晴らしい方とのコラボでした。

_0027139

竹明かり作りは岩手で、
衣装制作は東京でおこなっていたため
金曜の夜中出発で岩手に向かい、
土日作業して日曜夜中に東京到着、月曜日には学校・・・
なんてこともよくありました。

_0027477

今回のイベントに、学校まるごと協力していただいたので
本番まで猊鼻渓・学校との打ち合わせは幾度となく行われ、
広告関係・地域交流・ショーの内容・物販・展示・
スタンプラリー・資金繰り・舞台装飾制作・
新聞やメディアへのプロモーション・ショー開催中、
学生は宿泊するということもあったので
食事や宿泊施設の手配等・・・

いろーーーーーーんなことに頭をひねり
ショーを円滑に運営するための
算段+お客さんに楽しんでもらうための
企画を考え抜きました。

5月頃から本番までは特に忙しい毎日でした。
毎晩3時4時まで資料を作ったり
服を作ったり話し合ったり
毎朝目が覚めると「いいこと思いついた」
「やばいことが起きてる・・・」
何か問題が起こらない日はありませんでした。

本番を迎えるまで1つ1つ振り返っていると
あまりにも膨大すぎるような
気がしてきましたが・・・(笑)
“苦労話”を公の場で語るのに少し勇気がいりますが
そうやって語らないことが、見えないことにつながり、
無いことになってしまうということに気づいたので、
改めて文字におこしたいと思います。

へ〜なんかイベントやってたんだ〜、ではなく、
なんとなくでもいいので
こんな経緯があって、思いがあって、
いろんな人の力があってハイカラ祭りが開催されたんだ、
って思ってくれたら1番嬉しいです。

しかし、開催することが目的ではなく
お客さんが楽しめるお祭りにしなくては。
もともと、何故ファッションショー“だけ”開催せず
『ハイカラ祭り』というイベントとしての
開催を企てたかというと
【堂々とおしゃれを楽しめる場所】を
作りたかったからです。

この根底は、大学時代、学友たちとドレスコードをして
楽しんだところから来ています。
以前このブログにも書いてますね。

2011年04月28日_IMG_2010

ドレスコードという“理由”があったから
堂々と、いつもより派手な服を着飾って登校した。
それがとても楽しかったから。
毎日通っていた場所がいつもより特別になったから。

ああやって本気で遊んでいたことが、私の原点です。

だからこのお祭りもそうでありたい。
「ハイカラ祭り」を理由にして、
いつもよりお洒落をして楽しんでもらいたい。
なかなか問い合わせが多く、ドレスコードという言葉に、
なじみの無い方が多かったようなのですが
第1回目からずっとドレスコードを設定しています。

れからイベントというのは何にしても、
様々な技術者が集まってできる「総合芸術」。
ハイカラ祭りも第2回目にして
どんどん参加者が増えましたが
もっともっと人と人の出会いができたら良いと思います。
それはもちろん年齢も職業もなく。
ただひとつの目的に集合して
終わった後には、
それぞれの夢に少し道が開けるといい・・・

実際に後で聞いた話ですが
今まで、将来の道に悩み、
自分には何ができるのか自信がなかった、
という学生が
このハイカラ祭りに参加し、
色々な出会いと経験の中で
「自分にできること」をしっかり見つけ、
ショーを終えたあとにはそれらをやり通したことが
自信となった、と話してくれました。

彼女は、ショーではヘアメイク・モデル・
衣装アシスタントとして活躍。
終わった後の彼女の顔が、達成感と自信に満ちて
きらきらしていたのは間違いありませんでした。

たった一人でも、こんな話をしてくれた人がいた事に
泣きたくなる程の嬉しさ。
ハイカラ祭りの本当の目的。
人と人がもっと繋がる場所にしていきたい。

何故かって・・・
現在、学生でありつつ社会人として生きていますが
この世界で何かものを表現し続けていくには、
本当に人との出会いが大切だと実感しているからです。
人との出会いは自分自身と
その周りの世界を変えます。本当にね。

それから最後に

「0から何かを生み出す」ということ。

今この現実世界は、ものに溢れ非常に豊かであり、
貧しい時代であります。
私が「貧しい」という言葉を使ったのには
現代を生きていく上で、人に欠けていく能力があるとすれば
「想像力」だと思うからなのです。

_A4A9986

これは私の服作りにも通じることですが
今は指先一つで知りたい情報を得られる。
納得がいくまで調べ尽くせる。
欲しい分の情報で満足する。
人は足りない部分、知り得ない部分に対して想像するもの。
情報として100パーセント理解して満足してしまったら
未知の部分を想像しなくなってしまうかもしれない・・・

もちろん「私は想像力豊かよ!余計なお世話だわ!」って
言う人もいるかもしれませんが
私はこの「想像」を現実に具現化することを
追求していきたいと思っているのです。

舞台でも、映像でも、ショーでも、写真でも
いろんな形、いろんなテーマで
想像する世界を現実にしたい。
「こんな世界もあるのかもしれない」って...
ある意味壮大な現実逃避。
私の作る「変身願望」や「現実逃避」が
見た人の娯楽になったら本望です。

この、服作りに通ずる「想像力なんたらかんたら」と
「0からのものづくり」は
またこの後にも語ることが有ると思いますが、
ここでひとまず。
もう次の『第3回ハイカラ祭り』に向けて
作品は制作中です。

ここまで書き綴っていて不思議・・・
2ヶ月悶々として書けなかったのには
“嫌な思い出”や“失敗したこと”が
襲いかかってくるからじゃないかな、
って思っていたのですが
案外書いていると
みなさんに伝えたい事が先行します。

そう、“嫌な思い出”や“失敗したこと”なんて
あって当たり前ですよね。
でもこの2ヶ月間、ふとしたときに、
それらがぐるぐると頭を支配していました。

とりあえず、こういう風にブログを書けてよかった。
思ったままに書いていたわけなので
まだまだ伝えきれていないこともたくさんあります。
このあと、もちろんショーやお祭りの様子を
写真と共に紹介していきますので
またそこで補足しつつ、見てもらえたらと思います。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
何回かに分けようかと思ったのですが
なんとなく、勢い付けて
みなさんにお伝えしたかったので。

_0028982-1
_0028851-1

只今、2014年10月14日 AM7:51。

Mayuko.

 

 

 

2 件のコメント

  • 長文ブログ、お疲れ様でした。と言っても台風一過のタイミングで、すっきり晴れたように感じます。今日はほんとに綺麗な空に夏の名残のような風が吹いていました。
    「本気で遊んでいたことが原点」と言うコメントが印象深いです。そうですよね、本気で遊んでたんです。そう言い切れる原点があるって、良いですね。
    大きなイベントは見えない裏方があってこそ成り立つものだと、私もよ~~~~く分かっているので(笑・・・いや、汗)、大門さんの苦労の半分は分かります。あと何が必要か、ですね。良い仲間がいますもんね。仲間と助けあって頑張ってくださいね。自信がついた学生さん、私もうれしいコメントでした。

  • あをやま先生

    いつもコメントありがとうございます。
    大学時代、いろいろやってきた賜物ですね笑
    本当に楽しかった時代です。

    イベントというのは本当に大変なものですが
    やりがいもありますね。
    これからどんどん進化していけるよう頑張ります!
    またぜひご招待いたします!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。