これぞフィギュアの頂点、超リアリズム!


・・・・皇居本丸休憩所内に展示されていたミニチュア模型・・・・・

この写真を見た時に本当に驚きました!
どう見ても“本物”としか思えませんが
皇居本丸休憩所内に展示した模型です。(現在は展示していません)

この衣装を制作しているのが
ミニチュア人形衣装作家・大島由美子さんです。
昭和天皇記念館にある鹵簿(ろぼ)模型の衣装も制作しています。
大島さんはアパレルのデザイナーを経て
ミニチュア人形衣装作家となり、
博物館、TV、CM、映画などの衣装、ぬいぐるみ制作を行っています。
廃棄デニムで制作したぬいぐるみなど、
独自のクリエーションも素晴らしく、
これはまた別の機会でご紹介します。


・・・・「信任状捧呈式馬車列模型」。外国の大使が馬車に乗って
二重橋を渡っている様子です。実物とほとんど変わりません。
(実物の12分の1、フィギュア身長約14cm)・・・・


・・・・フィギュアの表情はもちろん、衣装の織り、金糸のブレード飾り
シュールなくらいリアルです!・・・・


・・・・どう見ても“歩いている馬”です!
このしっぽの毛の1本1本がすごい!・・・・

以前より大島さんから
博物館のミニチュア衣装を制作している話しを伺っていましたが
こんなにもリアルなフィギュアを制作していたとは
本当に驚きました。
衣装担当の大島さんをはじめ、
このミニチュア模型スタッフのクリエーションへの情熱は
ものすごく熱く、
ボタンのディテール、織りや柄の再現など
限りなく本物に近づける超リアリティを追求しています。

模型は実物の12分の1。フィギュアは身長約14cmです。
特に苦労するのは衣装の柄のようで
たとえ本物の布を使うことができたとしても
なにしろ実物の12分の1ですから、バランスが合いません。
多くは、フィギュア専用に布にプリントをして
織り柄をあらわすそうです。
スタッフは、いつも時間も経費も忘れ
自分たちの納得のできる制作に没頭しています。

今日のような不況の時代では“ハコモノ”を作る予算が削られ
美術館や博物館も例外ではありません。
当然ミニチュア模型を制作する機会もどんどん少なくなっており
だからこそ、誠心誠意心を込めて作り
その素晴らしさを多くの人に感じて欲しいのです。
と、大島さんは目をキラキラさせて語ります。


・・・・皇居本丸休憩所内に展示させている「雅楽の舞台」。
どなたでも自由にご覧いただけます・・・・


・・・・実物の12分の1、フィギュアは身長約14cmの小さなものですが
リアリズムの極致ともいえるものです…・・・・


・・・・本物の能衣装・小道具・舞台・人物などを湛然に調査して
本物そっくりに制作しています・・・・

これらのミニチュア模型は、皇居内で行われる催し物の
シリーズになっていて
第1弾「信任状捧呈式馬車列模型」、第2弾「雅楽」、
これから第3弾…第4弾…と予定されています。
将来的には、これらの模型を一箇所にまとめて展示するということです。

ミニチュア模型は、大きなオブジェなどと比べると
見栄えが少ない地味な展示が多いですが
そこに凝縮された“制作魂”を
ぜひその目と心で感じてください。

※この写真は大島さんが撮影したものを許可を得て
お借りして載せております。

昭和天皇記念館では「鹵簿(ろぼ)』模型 をはじめ
素晴らしい作品がたくさん展示されておりますので
ぜひ足を運んでご覧ください。