『ヤマナシ ハタオリ トラベル』吉田のうどん(ヤミツキになるかも…)

山梨県富士工業技術センター(通称:シケンジョ)が主催する
産地見学のバスツアー『ヤマナシ ハタオリ トラベル』に参加しました。
詳しくは『素材の話』をご覧ください。
『編集長ブログ』では、お昼に食べた富士吉田名物の
吉田のうどん」をご紹介します。


・・・・富士吉田は、富士山が目の前に大きく広がります・・・・

山梨といえば「ほうとう」が有名ですが、
富士吉田の「吉田のうどん」もB級グルメとして人気で、
農林水産省が選定している「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれています。
私も、今回初めて知りましたが、
一言でいえば、「太く、長く、硬く、コシが非常に強い手打ちうどん」です。
ツルツルとすするようにして食べるうどんではなく、
しっかりとかんで食べるうどんなのです。

醤油と味噌の合わせ出汁が多く、
肉は「さくら肉(馬肉)」、ネギの代わりに「煮キャベツ」を使用し、
薬味には唐辛子ベースにゴマ、醤油、山椒などを加えた
「スリダネ」を使うのが特徴。
「スリダネ」は各お店により特徴があり、「企業秘密!」となっているようです。
こちらで「肉うどん」といえばほとんどが「さくら肉」なので
苦手な方はご注意を!

一般的には、「肉うどん」と「肉つけうどん」が多いようですが、
お店によりバリエーションがあります。
この日は「シケンジョ」の主任研究員である五十嵐さんおススメの
「みうらうどん」で初体験です!


・・・・こちらは「肉うどん」。テーブルには「天カス」がドーンと
置かれているので入れ放題!・・・・


・・・・私が食べたのは茹でキャベツが添えられた「肉つけうどん」。
太く角張った形が特徴です。つけ汁はお椀に入れられ、
中にはさくら肉がはいっています・・・・


・・・・どこまであるのかこの長さ…とにかく太く、長く、硬く、コシが強い!
左は、今回のツアーをナビゲートしてくださった
台東デザイナーズビレッジ村長の鈴木淳さん・・・・


・・・・薬味の「スリダネ」。辛いけどコクがあり美味しい!
ついついたくさん入れてしまいました!・・・・

プレハブのような店構え、「肉うどん」と「肉つけうどん」の他は
「月見うどん」「「わかめうどん」くらいで、
ほとんどバリエーションのないメニュー。
そしてあまりに素っ気ない盛りつけに、はじめは驚きました。
しかし、食べてみて、またびっくり!
「昔ながらの味」とでもいうのでしょうか…
富士吉田の家庭で、ずう〜っと食べ続けられてきた
昔ながらの手打ちのうどん…という味です。
具などにもよけいなものを入れない、地元の人だけが知っている、
美味しい食べ方なんだろうなと、思いました。
“気に入りました!”
数あるうどん屋さんのなかで、わざわざこの店を選んでくれた
五十嵐さんの気持ちが伝わってくるような気がしました。


・・・・「みうらうどん」はこんなプレハブで営業。並んで待っている
お客さんもいる人気店のようです・・・・


・・・・『ヤマナシ ハタオリ トラベル』のフラッグを持って引率してくださった
「シケンジョ」の五十嵐さん(右)と上垣さん(左)・・・・

その五十嵐さんが、吉田うどんについて説明してくださいました。
稲作が困難だった富士吉田などの郡内地方では、麦作が行われ
小麦粉で作るうどんを日常食にしていたそうです。
実はこのうどんを作っていたのは男性。
かつて郡内地方では、養蚕や機織りが主な産業で、
これを一手に担っていたのは女性。
男性は行商が主な仕事ですが、圧倒的に女性の方が忙しい。
そのため、男性は炊事を受け持つことが多く、
昼食にうどんをよく作っていたそうです。


・・・・富士吉田は、どこに行っても山に囲まれています。左は今回見学した
慶応2年(1867年)創業の「(株)槙田商店」の土蔵。こんなところにも
うどん屋さんの旗が見えます(右の黄色い旗)・・・・

うどんは短時間で食べることができるので、忙しい人の食事としてはうってつけ。
さらに満腹感を出し、腹持ちを良くさせるために
太く、硬く、コシの強いうどんを打つようになりました。
そのうちに「○○○さんのうどんは美味しい」などの評判が立つようになり
そういうところが自宅でお昼だけ「うどん屋」を開くようになったといいます。
富士吉田には、実にたくさんの「うどん屋」を見かけます。
民家の側や路地に、店構えの目立たない店も多く、
これも、当時の名残りだとか…
「吉田のうどん」、富士吉田に行ったらぜひ食べてみてください!
おススメです!