素材の話

「本物志向」の気になるブランドは…


2012年はロンドンオリンピック開催もあり、
引き続き英国トレンドも本命から外せません。
「本物志向」が強まっている今日は
老舗ブランドの素材や柄がクローズアップされ
昨年秋冬のトレンドになったハリスツイードの「次」を求める
老舗ブランド探しが2012春夏でも行われています。
1月25〜27日に開催された「JFW / IFF」でも
その傾向をいくつか見ることができました。

アパレルの総合卸商社「(株)根来」では
秋冬に提案していた「ハリスツイード」
「ミラレーン」のワックスコットンに加え
老舗シャツメーカーからセレクトしたプリント柄や
英国王室御用達のチェックが提案されています。
開発営業部長の藤本さんからお話しを伺いました。


1908年創業の伝統あるイタリアのシャツ地メーカー「レジウノLEGGIUNO」。
製糸からフィニッシングまですべて自社工場で管理。
トレンド表現も得意なメーカーです。
バッグの生地は一見、コーティングされているようですが
コーティングは一切無しの高密度のシャツ地が使用されています。

「(株)根来」では数あるプリント柄の中から小花柄をセレクト。
やはり「リバティ調」は根強い人気があり、評判もいいようです。


ポルトガルの高級シャツ地メーカー「ソメロスSOMELOS」

1876年設立のイタリアの三大生地メーカーである「アルビニAlbini」
南仏風のシンプルな小花プリント柄が今年のトレンドを漂わせます。


1976年創業の英国伝統の織物メーカー「トーマスメイソンTomas Mason」の
色使いが新鮮なガンクラブチェック。ポストタータンの有力チェック。
「トーマスメイソン」は1991年にイタリアの「アルビニ」に買収され傘下に入っています。


英国王室御用達の世界最大のタータンメーカー「ロキャロンLOCHARRON」
多色の美しい色使いが特徴。
エリザベス女王、故ダイアナ妃などは
ご自分のオリジナルタータンを持っています。
「ラルフローレン」「ヴィヴィアン・ウエストウッド」など
世界の有名ブランドにも愛用されています。