素材の話

2011秋冬の本命は、ツイーディな「英国調トラッド」

本日から「ファッショントレンドnet!」のスタートです!
展示会情報、ストリートやショップ情報、
来シーズンのトレンド情報などを随時アップしていきます。
ご期待ください!

いよいよこれからニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリと
レディスのコレクションも始まり
2011秋冬ファッショントレンドも気になるところです。
ファッションの流れも持続可能な「サスティナビリティ」に向かい
注目が高まっているのがメンズもレディスも「英国調トラッド」です。

「流行に左右されない、高品質なものを長く着る」という姿勢は
まさにトラッドの神髄!
中伝毛織株式会社」のテキスタイルブランド「TEXTOR」の
2011秋冬コレクションにも今風にアレンジされた
(決して従来のトラッドそのままではありません)
魅力的な英国調が提案されていました。

ウールは梳毛から紡毛へシフト。
ニットも布帛も嵩高があり、ボリューム感がポイントです。けど軽い!
ハリスツイードなどのスコティッシュ・ツイードに代表されるような
少しかためで、ケンプを入れたように、チクチクしたツイードが新鮮です。

ミニチュアのツイードとチェックのパッチワークジャケットが
とってもカワイかったです!

「ヒースカラー」のような伝統的な色使いです。

このボリューム感がとっても新鮮!ファンシーツイードのバック。
もとの生地を1/3くらいに圧縮!

メンズは本物志向の英国調で、かためのツイードですが
レディスは少し柔らかく仕上げています。
タンブラー仕上げをして樹脂加工を施すなど
柔らかさや膨らみ感をもたせながら、張り感やドライ感を出します。
ナチュラル感がありながら、コシがあり
構築的なフォルムを出せる素材に仕上がっているようです。


ナチュラルカラーとケミカルカラーの相反するリバーシブル使いが
今年らしい試みです。

スペインで発掘した「イヴェリコウール」
嵩高があり、とっても軽いバルキーキーウールで
ナチュラルカラーの毛がとれます。

メンズで人気の高いニットジャケット。
一見、とてもジャージーとは思えず
触ってみても布帛のようですが、ニットの着心地は抜群!
定番素材は精度が高まっています。
レディスでも人気が出そうです。

【Textile-Tree/成田典子】