ギャラリア風の巣の「渡辺弘子の布絵展」Vol.2

広島県福山市の「ギャラリア風の巣」で開催された
「渡辺弘子の布絵展」(2014年6月6日~24日)の第2弾です。
ギャラリア風の巣を弘子姉さん夫婦と
一緒に訪ねたのは6月22日(日)でした。
第1弾はこちらでご覧ください。


・・・ギャラリア風の巣のサンタフェプレイスで開催されました・・・

福山に親戚や知り合いもあったのですが
1泊2日の予定で短いことや、
弘子姉さんの体調のこともあり
お会いできるかどうか分からなかったので
連絡はしませんでした。
ところが、ギャラリア風の巣の田中仁美さんが
気を効かせて、その方達に
連絡してくださっていたのです。


・・・ゆったりとくつろいだ雰囲気のサンタフェプレイスの展示・・・


・・・皿谷実さんご夫婦と、弘子姉さんと純造兄さん・・・


・・・皿谷実さんの熊野焼の花器。ブルーの釉薬が美しく
独特のかたちと肌合いにうっとりです・・・

その一人が福山の熊野焼の陶芸家、
皿谷(さらがい)実さんでした。
皿谷実さんと姉の皿谷緋佐子さんは、
地元ではとても有名な陶芸家で
数々の賞を受賞しています。
実は、純造兄さんとは“はとこ”に当たる方です。
皿谷さんのお母さんと純造兄さんのお母さんが
従姉妹で早瀬出身なのです。


・・・ギャラリア風の巣の田中仁美さんと皿谷実さんご夫妻・・・


・・・『するめいか』*するめいかを干している様子です。
どこか擬人化されたようなユーモラス感が漂います。
イカの部分は古い酒袋を利用。ステッチは酒袋を繕った跡です・・・


・・・『鯖寿し』*鯖寿しは弘子姉さんの得意料理のひとつで、
おもてなし料理として、ことあるごとに振る舞っています。
藍染めの絣や刺し子を用いての作品は本当に「美味しそう!」です。
鯖が新鮮でキラキラ光っているのが分かります。
いつもの弘子姉さんの鯖寿しです。・・・


・・・『つなぐ通信』の配布もしていただきました。
『テキスタイル用語辞典』もさりげなく置いて
くださっていました。ありがとうございます!・・・

ギャラリア風の巣に伺った時に、皿谷さんご夫婦が
いらしたのには、純造兄さんも弘子姉さんも大変驚き
そして大変喜びました。
20年振りの再会に話が弾み、皿谷さんは
随分長い時間ギャラリーにいらしてくださいました。
昔懐かしい早瀬の暮らしを綴った弘子姉さんの布絵は
お二人の思い出を掘り起こす、
嬉しいきっかけになったようです。


・・・いつまでも話が尽きない、皿谷実さんと純造兄さん。
奥の部屋はベッドルームで、
こちらにも素敵な展示がありました・・・


・・・早瀬から送った2つの大漁旗は、ひとつは入口に掲げられ、
もうひとつはベッドカバーとして!!GOODアイディアです♪・・・


・・・『鯖街道 熊川宿』*2010年に京都のデニムの
イベントに向けて制作したもの。京都と若狭は昔から縁が深く、
たくさんの海産物が京都に運ばれていました。
若狭からの大量の鯖が運ばれる道を総称して「鯖街道」と
呼ばれるようになり、その宿場町として繁栄していたのが
「熊川宿」です。初めてデニムを用いて制作した作品です・・・


・・・下地は1枚のデニム地を柿渋で染めたものです。
デニム地やデニムの耳を、染めたり繋いで縫ったりと、
あちこちに使っています・・・


・・・京都に鯖を運んだ若狭の美浜町は
特に鯖文化が発達し、「焼き鯖」「へしこ」
「鯖寿し」など独特の鯖の郷土料理が生まれ、
若狭の生活には欠かせないものとなっています・・・


・・・『群れ』*若狭の美浜町早瀬のあたりでは、
カワハギを「こぐり」と呼んでいます。
一般的に顔の長いものは「ウマヅラ」と呼ばれていますが
顔の短いもの、少し角張ったもの、派手なまだら模様のものなど
たくさんの種類があります。下地になっている藍染めの
刺し子の布は、ご近所の方が捨てようとしたものを
いただきました。縁起のいい卍(まんじ)を連続柄にした
「紗綾形文様(さやがたもんよう)」です・・・


・・・弘子姉さんの作品には継ぎ当てや継ぎはぎ、
繕いのある端切れが多くあります。
昔の方は、ものを大切に使い最後の最後まで
捨てようとしないので、継ぎや繕いの表現や
技術が発達したのでしょう。新品では出せない、
とてもいい味わいとなっているのです・・・


・・・『群れ』の作品は、フランスの
キルトEXPO・ボージョレ2014』に出展するにあたり、
作品の補強も考え裏打ちし、周りに縁(ふち)を
つけることにしました。その時に使われたのが
かつて地元で大敷漁の網元をしていた「奥村組」の
半纏の襟の部分です。フランスに渡ったこの「奥村組」の
半纏が、本当に不思議なご縁と結びついていたのです。
その話はこちらでご覧ください・・・


・・・『風の子』*知人から頂いた昔の鯉のぼりを
何とか作品にできないか考えて制作したものです。
現在は合成繊維が多いのですが、昔のものは木綿で
とても柔らかな風合いです。江戸時代は墨の鯉のぼり
1色だったようです・・・


・・・『渡辺弘子の布絵展』を見てくださった方達の
嬉しい感想が綴られていました・・・


・・・早瀬の観光パンフレットや観光Map
展示してくださっています。パンフレットはすぐなくなって
しまったと、嬉しい追加依頼がありました。あとから気が
ついたのですが『サクラサク』の映画のパンフレットも
置いていただければ良かったです・・・

私たちが帰るときは、仁美さんのご主人が
宿泊する福山のホテルまで車で
送ってくださることになりました。
途中、仁美さんの機転で皿谷実さんの熊野焼工房まで
連れて行ってくださり
お姉さんの緋佐子さんにも会うことができたのです。

皿谷実さんと会うことができただけでも嬉しかったのですが
まさか工房を訪ねることができるとは
夢にも思っていませんでした。
純造兄さんも弘子姉さんも、とても感激していました。
熊野焼の皿谷姉弟のお話は、また別の機会にお伝えします。
慌ただしい滞在だったので、仁美さんとは
残念ながらゆっくりお話はできませんでしたが
本当に気配りの行き届いた素敵な方でした。

ギャラリア風の巣の「渡辺弘子の布絵展」の
第3弾もお楽しみに!